かもめ屋主人 歌詞 永井裕子 ふりがな付

朝あさの光ひかりに染そまり はぐれ鴎かもめがとんだ
今日きょうはどこへ行いく どこへ行いく
みじかい夢ゆめばかり
さよならもいわないで手てを振ふった
あなたを見送みおくって
わたし一人ひとりで かもめ屋や主人しゅじん

港みなと近ちかくの店みせを 若わかい身空みそらでついで
恋こいを捨すてました 捨すてました
鴎かもめになれるなら 今いますぐなって
果はてしない旅路たびじでもいとわずに
追おいたくなるけれど
わたし一人ひとりで かもめ屋や主人しゅじん

季節きせつがわりの風かぜが 荒あれてしぶいた朝あさに
窓まどを叩たたきます 叩たたきます
どなたか来きたような
思おもいにつられ
階段かいだんを駆かけおりて戸とを開あける
そこには風かぜばかり
わたし一人ひとりで かもめ屋や主人しゅじん