サラブレッド 歌詞 BBHF ふりがな付

どうせ最後さいごには恋こいに落おちて 魂たましいを売うる 自由じゆうがあっても 僕ぼくらには時間じかんがない
そこいら中じゅうで抱だきしめあってる猫ねこたちの茂しげみに 火ひを付つける ヤツもでてくる

「なあ置おいていかないでくれ」
この渋滞じゅうたいの最後尾さいこうびで 泣ないてる声こえがする
それが合図あいずになって 綺麗きれいにみんなスピードをあげた

急いそげ急いそげ前まえに駆かけろ 誰だれかの背せに鞭むちを打うて
サディストもマゾヒストもサラブレッドみたいに崖がけっぷちで
歩あゆみを止とめずに愛あいしあえ ここまで来きたと振ふり向むくな
荒野こうやの先さきの墓はかで 横よこたわり眠ねむれる その時ときまで

僕ぼくら痛いたみを誤魔化ごまかすことに人生じんせいを捧ささげて 残のこされた 味気あじけのない骨ほね
しゃぶり尽つくして 奪うばいあって くたびれて空そらを仰あおぎ 気きが遠とおくなるよほんとに

「なあ喋しゃべりかけないでくれ」
生いきる理由りゆうを言葉ことばにはしない方ほうがいい
それは姿すがたをかえて 死神しにがみとなり追おいかけてくるから

急いそげ急いそげ前まえに駆かけろ 偽にせの希望きぼうを前まえに吊つるせ
リアリストもニヒリストも同おなじ海うみを見下みおろす崖がけっぷちで
歩あゆみを止とめずに死しんでいく 倒たおれた誰だれかに振ふり向むくな
生いきたってラインを踏ふみ ゴールテープ切きる その時ときまで

吐はいたぶんだけ 吸すっているのは
誰だれかが吸すって 吐はいた 悲鳴ひめいにも似にた輝かがやき
せめて味あじわおう 甘あまくても苦にがくても
最後さいごには皆みな同おなじ 真まん中なかにありつけるだろう

急いそげ急いそげ前まえに駆かけろ
このルートは永遠えいえんじゃない

急いそげ急いそげ前まえに駆かけろ さぁ俺おれの背せに鞭むちを打うて
メダリストもディフィティストも測はかりきれない空そらのもとで
歩あゆみを止とめずに競きそいあえ 勝かち負まけはわからないさ
世界せかいの果はてを超こえて 酒さけを飲のみ交かわす その時ときまで