マリアージュ 歌詞 文藝天国 ふりがな付

言葉ことばはいらない。
君きみの手てを摑つかまえ、走はしり出だしたら
もう止とまれないよ。

君きみの視界しかいを遮さえぎる度たびに瞬またたきの速はやさで、
熱ねつを纏まとうて宙ちゅうを舞まうのだ。
剥奪はくだつせよ!燃もせよ。

もう形かたちのいらない。
液体えきたいや気体きたいのような関係かんけいだ。
何処どこまでだって溶とけ合あって
私わたしの知しらない君きみの色いろに
染そめられ、染そめて
この手ては離はなさないよ。

夢ゆめや未来みらい像ぞうさえ、切きる素振そぶり
忘わすれじの行ゆく末すえ
君きみの選えらんだこの花束はなたばを
持もち帰かえれず枯かれる。

もうフィルムが足たらない。
君きみに向むけた露光ろこうは全開ぜんかいだ。
この温度おんど、もっと焼やきついて!
未まだ白しろい朝あさに拙つたない色いろを
散ちらせる花はな咲さけ!
この目めは逸そらせないよ。

形かたちのいらない。
液体えきたいや気体きたいのような関係かんけいだ。
何処どこまでだって溶とけ合あって
私わたしの知しらない君きみの色いろに
染そめられ、染そめて
この程度ていどじゃ終おわらないよ。