上海胡蝶飯店 歌詞 森羅万象 ふりがな付

千せん年ねん郷きょうの居いに そびえるパイプライン
まるで三さん不ふ管かん 帰かえれはしない
迷まよい込こんだ先さきは 理想りそうなんかじゃなくて
後悔こうかいなんてさせない(どうぞ)
幸しあわせになってね?

慎つつましげに 選えらんだ茶器ちゃきの傍かたわらで
酸性さんせいの雨あめに打うたれつつ 蠱惑こわくの甘あまい夢ゆめが開ひらくわ

追おい求もとめた桃源郷とうげんきょう ようこそおいでませ
もう意地悪いじわるな猫ねこはいないから
飲のんで 騒さわいで 抱だいて 狂くるって
つまらない現世うつしよからは おさらばらば
醒さめない夢ゆめの世界せかいを目指めざせ

盛さかった舌したを出だして 次つぎから次つぎ求もとめ
満足まんぞくしないなんて 効率こうりつ度外視どがいし
一度いちど目めは偶然ぐうぜん 二に度ど目めは運命うんめいでも
三さん度ど目めからは論外ろんがい(五里霧中ごりむちゅう 有う象ぞう無象むぞう)
でも もっと 欲望よくぼうの淵ふちを見みせて

迷まよい込こんだなんて 嘘うそつき顔かお見みせて
猫ねこなで声ごえで縋すがり さかしまな尻尾しっぽ振ふる

嗚呼ああ 恋こい焦こがれて幸福こうふく論ろん 良いい夢ゆめを見みたでしょ?
降ふり注そそぐ幸しあわせからは
もがいて 奪うばって 泣ないて 嬲なぶって
この扉とびらをくぐる者ものは 希望きぼうを持もて
終おわる事こと無なく宴うたげは続つづく

あの時ときの笑顔えがおだった君きみには
もう二に度どと会あえはしないだろうけど
足あしに縋すがりつく 君きみの事こと二に度どと忘わすれないさ
夢ゆめを見みるのなら 自分じぶんの世界せかいだけにしたら?

詰つみ上あがった桃源郷とうげんきょう 皆みんなに撒まくのでしょう?
後うしろ髪がみを引ひかれようとも
縋すがり 吸すい 狂くるい 止とめられない
幸しあわせとはなんだろうか 迷まよい続つづけて
曖昧あいまいで 廃退はいたいな夢ゆめに
錆さびついた赤あかいネオンが舞まう

嗚呼ああ 最後さいごに残のこるのは幸福こうふく論ろん
効能こうのうは据すえ置おき