奈落ならくの底そこで幕まくが上あがった
絶望的ぜつぼうてきな喜劇きげき
この場ばを借かりて
お話はなしを致いたしましょうか
第一だいいち幕まく『閑静かんせいな日常にちじょう』
キャストは有あり触ふれたモブで
不器用ぶきような日陰者ひかげものに 役目やくめはない
枯かれ果はてた 華はなは落おちて
嗚呼ああ
どうして うまくできないんだろう
〈誰だれより努力どりょくをしている
誰だれより普通ふつうを調しらべた
それでも
誰だれより普通ふつうをできない〉
どうして 心こころ 蝕むしばまれてく
〈普通ふつうにみんなと話はなして
普通ふつうに生いきてみたいのに
変かわらない これは本当ほんとうに私わたし?〉
ぎこちなく笑わらう 不慣ふなれな演技えんぎ
「もう少すこし自然しぜんにしたら?」
第だい二に幕まく『覚醒かくせい』
「何なにも知しらないで ふざけるな」
聞きいてもない 傲慢ごうまんなアドバイス
それは健常者けんじょうしゃの理屈りくつ
心こころが 沈しずんでく 貴方あなたが いえ皆みんなが
何なにもかもが 全すべてが 眩まぶしい
妬ねたましい この世界せかいが
〈偽わらって
周まわりに合あわせて
造わらって
無理むりをするよりも〉
全部ぜんぶ 呪のろい尽つくすわ
〈なんだか
自然しぜんに笑わらえる気きがする〉
見みつけた 一番いちばん 得意とくいなコトを
〈妬ねたんで心こころを汚よごして
恨うらんで心こころを壊こわして
変かわれた これが本当ほんとうの私わたし〉
純白じゅんぱくのドレスに
綺羅きらびやかなアクセサリー
ちょっぴり 着飾きかざったら
最後さいごの 幕開まくあけ
嫉妬しっと 恨うらみ 曝さらけ出だして
嗚呼ああ
どうして
うまくできちゃうんだろう
〈誰だれよりも嫉妬しっとに塗まみれてる
誰だれよりも僻ひがみに満みちている
それでも
誰だれよりも自然しぜんに笑わらえる〉
どうして 心こころ 晴はれ渡わたってく
〈妬ねたんで心こころを保たもって
恨うらんで心こころを満みたして
変かわれた これが本当ほんとうの私わたし〉
この世界せかいを 凡すべて 呪のろい尽つくして
〈どうして 満みたされる〉
見みつけた 一番いちばん幸しあわせなこと
〈自然しぜんに笑わらえているもの
みんな褒ほめてくれるわ
なんだか
これって とっても幸福こうふく〉
誰だれしも抱かかえ込こんでる
空虚くうきょな 無間嫉妬ネタミニティー
奈落narakuのno底sokoでde幕makuがga上aがったgatta
絶望的zetsuboutekiなna喜劇kigeki
このkono場baをwo借kaりてrite
おo話hanashiをwo致itaしましょうかshimasyouka
第一daiichi幕maku『閑静kanseiなna日常nichijou』
キャストkyasutoはha有aりri触fuれたretaモブmobuでde
不器用bukiyouなna日陰者hikagemonoにni 役目yakumeはないhanai
枯kaれre果haてたteta 華hanaはha落oちてchite
嗚呼aa
どうしてdoushite うまくできないんだろうumakudekinaindarou
〈誰dareよりyori努力doryokuをしているwoshiteiru
誰dareよりyori普通futsuuをwo調shiraべたbeta
それでもsoredemo
誰dareよりyori普通futsuuをできないwodekinai〉
どうしてdoushite 心kokoro 蝕mushibaまれてくmareteku
〈普通futsuuにみんなとniminnato話hanaしてshite
普通futsuuにni生iきてみたいのにkitemitainoni
変kaわらないwaranai これはkoreha本当hontouにni私watashi?〉
ぎこちなくgikochinaku笑waraうu 不慣funaれなrena演技engi
「もうmou少sukoしshi自然shizenにしたらnishitara?」
第dai二ni幕maku『覚醒kakusei』
「何naniもmo知shiらないでranaide ふざけるなfuzakeruna」
聞kiいてもないitemonai 傲慢goumanなnaアドバイスadobaisu
それはsoreha健常者kenjousyaのno理屈rikutsu
心kokoroがga 沈shizuんでくndeku 貴方anataがga いえie皆minnaがga
何naniもかもがmokamoga 全subeてがtega 眩mabuしいshii
妬netaましいmashii このkono世界sekaiがga
〈偽waraってtte
周mawaりにrini合aわせてwasete
造waraってtte
無理muriをするよりもwosuruyorimo〉
全部zenbu 呪noroいi尽tsuくすわkusuwa
〈なんだかnandaka
自然shizenにni笑waraえるeru気kiがするgasuru〉
見miつけたtsuketa 一番ichiban 得意tokuiなnaコトkotoをwo
〈妬netaんでnde心kokoroをwo汚yogoしてshite
恨uraんでnde心kokoroをwo壊kowaしてshite
変kaわれたwareta これがkorega本当hontouのno私watashi〉
純白junpakuのnoドレスdoresuにni
綺羅kiraびやかなbiyakanaアクセサリakusesariー
ちょっぴりchoppiri 着飾kikazaったらttara
最後saigoのno 幕開makuaけke
嫉妬shitto 恨uraみmi 曝saraけke出daしてshite
嗚呼aa
どうしてdoushite
うまくできちゃうんだろうumakudekichaundarou
〈誰dareよりもyorimo嫉妬shittoにni塗mamiれてるreteru
誰dareよりもyorimo僻higaみにmini満miちているchiteiru
それでもsoredemo
誰dareよりもyorimo自然shizenにni笑waraえるeru〉
どうしてdoushite 心kokoro 晴haれre渡wataってくtteku
〈妬netaんでnde心kokoroをwo保tamoってtte
恨uraんでnde心kokoroをwo満miたしてtashite
変kaわれたwareta これがkorega本当hontouのno私watashi〉
このkono世界sekaiをwo 凡subeてte 呪noroいi尽tsuくしてkushite
〈どうしてdoushite 満miたされるtasareru〉
見miつけたtsuketa 一番ichiban幸shiawaせなことsenakoto
〈自然shizenにni笑waraえているものeteirumono
みんなminna褒hoめてくれるわmetekureruwa
なんだかnandaka
これってkorette とってもtottemo幸福koufuku〉
誰dareしもshimo抱kakaえe込koんでるnderu
空虚kuukyoなna 無間嫉妬netaminitî