ふわり香かおる金木犀きんもくせいに「懐なつかしいね」と笑わらう君きみ
出会であった頃ころと同おなじように確たしかに感かんじる温ぬくもり
いつもと何なにも変かわらない 楽たのしそうに話はなす君きみは
静しずかな白しろいあの部屋へやで命いのちを告つげられた
いずれ死しんでしまうなんて そんなことはわかってるよ
でもどうしてだけが消きえずに胸むねを刺さすんだ
君きみじゃなきゃダメなの?今いまじゃなきゃダメなの?
君きみが笑わらうから僕ぼくも笑わらうしかないじゃないか
僕ぼくの命いのちを半分はんぶんあげよう
二人ふたりで仲良なかよく早はやめに死しんじゃって
来世らいせで待まち合あわせしようか
そんな夢ゆめですらも 見みれない
そして四季しきは息いきを潜ひそめて 少すこしずつ笑顔えがおを奪うばう
眠ねむってしまうのが怖こわくて瞬まばたきすらも怖こわくて
昔むかし見みたお話はなしは最後さいごに魔女まじょが出でてきて
全すべて元通もとどおりにみんなが幸しあわせになる
ほら君きみが好すきな映画えいがも僕ぼくが読よんだ漫画まんがも
悲かなしい場面ばめんで終おわりなんて見みたことなんかないよ
僕ぼくの命いのちを半分はんぶんあげよう
そんな言葉ことばは辛つらいだけじゃないか
神かみ様さまこれが試練しれんならば
僕ぼくには無理むりです どうか助たすけて
戻もどれない時ときの中なか 君きみは夜空よぞらの星ほしになって
昨日きのう見みたニュースでは誰だれかが殺ころされて
簡単かんたんに消きえてしまう人間にんげんが馬鹿ばからしくなって
それでも最期さいごに君きみは「生いきて」と言いったんだ
僕ぼくの命いのちを全部ぜんぶあげよう
そうか、僕ぼくもそっちへいこう
僕ぼくの命いのちなんてもういらない
君きみと一緒いっしょに過すごしていたかった
来世らいせなんてなくていいから
お願ねがい どうか 帰かえってきてよ、ねえ
冷つめたい風かぜが背中せなかを押おす
影かげに君きみが見みえた気きがしたんだ
大好だいすきな君きみが好すきな僕ぼく
君きみがいなくても少すこしずつ生いきるよ
ふわりfuwari香kaoるru金木犀kinmokuseiにni「懐natsuかしいねkashiine」とto笑waraうu君kimi
出会deaったtta頃koroとto同onaじようにjiyouni確tashiかにkani感kanじるjiru温nukuもりmori
いつもとitsumoto何naniもmo変kaわらないwaranai 楽tanoしそうにshisouni話hanaすsu君kimiはha
静shizuかなkana白shiroいあのiano部屋heyaでde命inochiをwo告tsuげられたgerareta
いずれizure死shiんでしまうなんてndeshimaunante そんなことはわかってるよsonnakotohawakatteruyo
でもどうしてだけがdemodoushitedakega消kiえずにezuni胸muneをwo刺saすんだsunda
君kimiじゃなきゃjanakyaダメdameなのnano?今imaじゃなきゃjanakyaダメdameなのnano?
君kimiがga笑waraうからukara僕bokuもmo笑waraうしかないじゃないかushikanaijanaika
僕bokuのno命inochiをwo半分hanbunあげようageyou
二人futariでde仲良nakayoくku早hayaめにmeni死shiんじゃってnjatte
来世raiseでde待maちchi合aわせしようかwaseshiyouka
そんなsonna夢yumeですらもdesuramo 見miれないrenai
そしてsoshite四季shikiはha息ikiをwo潜hisoめてmete 少sukoしずつshizutsu笑顔egaoをwo奪ubaうu
眠nemuってしまうのがtteshimaunoga怖kowaくてkute瞬mabataきすらもkisuramo怖kowaくてkute
昔mukashi見miたおtao話hanashiはha最後saigoにni魔女majoがga出deてきてtekite
全subeてte元通motodooりにみんながriniminnaga幸shiawaせになるseninaru
ほらhora君kimiがga好suきなkina映画eigaもmo僕bokuがga読yoんだnda漫画mangaもmo
悲kanaしいshii場面bamenでde終oわりなんてwarinante見miたことなんかないよtakotonankanaiyo
僕bokuのno命inochiをwo半分hanbunあげようageyou
そんなsonna言葉kotobaはha辛tsuraいだけじゃないかidakejanaika
神kami様samaこれがkorega試練shirenならばnaraba
僕bokuにはniha無理muriですdesu どうかdouka助tasuけてkete
戻modoれないrenai時tokiのno中naka 君kimiはha夜空yozoraのno星hoshiになってninatte
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それでもsoredemo最期saigoにni君kimiはha「生iきてkite」とto言iったんだttanda
僕bokuのno命inochiをwo全部zenbuあげようageyou
そうかsouka、僕bokuもそっちへいこうmosotchiheikou
僕bokuのno命inochiなんてもういらないnantemouiranai
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来世raiseなんてなくていいからnantenakuteiikara
おo願negaいi どうかdouka 帰kaeってきてよttekiteyo、ねえnee
冷tsumeたいtai風kazeがga背中senakaをwo押oすsu
影kageにni君kimiがga見miえたeta気kiがしたんだgashitanda
大好daisuきなkina君kimiがga好suきなkina僕boku
君kimiがいなくてもgainakutemo少sukoしずつshizutsu生iきるよkiruyo