大根役者 歌詞 吉田広大 ふりがな付

我儘わがままに生いきてみたくて
我儘わがままに生いきてみたけど
我儘わがままに生いきられなくて
我儘わがままに生いきるのをやめた
優やさしく生いきてみたくて
優やさしく生いきてみたけど
優やさしくは生いきられなくて
優やさしく生いきるのをやめた
一人ひとりでは生いきられないこと
それゆえに孤独こどくであること
何なにが正ただしいのか
わからなくなっていた
気付きづけばまた誰だれかと比くらべ
劣等感れっとうかんに溺おぼれている
君きみは君きみだよ
その言葉ことばが何故なぜか苦くるしかった
まるで真まっ暗くらな舞台ぶたいの上うえ
一本いっぽんのスポットライト
嘘うそを着込きこんだ人間にんげんが
無表情むひょうじょうで棒読ぼうよみの台詞せりふを吐はく
客席きゃくせきは満席まんせき皆みな呆あきれ顔がおで
こっちをみてる
でもね たった1人ひとり
泣ないてた君きみがいた
そうだ そんな感かんじだ
君きみを見みつけた時ときの僕ぼくは
切せつなくて その何倍なんばいも
嬉うれしかったんだ

嗚呼ああ 僕ぼくら下手へたくそで良いいから
世界せかいが怖こわくてもいいから
君きみだけの前まえでは 素直すなおでいたいよ
何度なんども繰くり返かえしながら
やっとここまで来きたんだよ
いいだろ いいんだよ
僕ぼくは僕ぼくでいいんだよ

綺麗きれいだと感かんじないものが
綺麗きれいに見みえたり
出だした手てを握にぎってくれる
安心あんしんを知しったり
君きみを知しったその日ひから
ありきたりだけど
世界せかい変かわったのさ
誰だれかの為ために自分じぶんを変かえる事ことは
嘘うそとかではなく愛あいだと思おもうんだ
それがいつか本当ほんとうの自分じぶんに
なれるといいな
愛あいする事ことを知しって
愛あいされる事ことを覚おぼえて
その使つかい方かたに拘こだわって
生いきてきたけど
君きみを見みてると自然しぜんと
わかったんだよ
愛あいする事ことは愛あいされない事ことに
怖こわがらないって事こと

普通ふつうである事ことを嫌いやがった
奇きをてらうことで隠かくしていた
本当ほんとうの僕ぼくはここだ

僕ぼくら下手へたくそで良いいから
世界せかいが怖こわくてもいいから
君きみだけの前まえでは素直すなおでいたいよ
何度なんども繰くり返かえしながら
やっとここまで来きたんだよ
いいだろ いいんだよ
僕ぼくは僕ぼくでいいんだよ
君きみは君きみでいいんだよ

嗚呼ああ 僕ぼくら出会であえてよかった
生いきた心地ここちもしなかったんだ
しなかった だけど
いいさ君きみがいれば僕ぼくは
今日きょうも明日あしたも明後日あさっても
好すきでいられる
好すきでいられる

まるで真まっ暗くらな舞台ぶたいの上うえ
一本いっぽんのスポットライト
今日きょうは2人ふたりの人間にんげんが
棒読ぼうよみで台詞せりふを吐はく