拝啓 歌詞 Hakubi ふりがな付

拝啓はいけい、大切たいせつなあなたへ
この歌うたは届とどかない
今更いまさら言いいたかった言葉ことばが
いくつも溢あふれてくる

遺書いしょを書かいてたあなた宛あての
何度なんども傷きずつけて悲かなしませてきたから
弱よわっていく変かわっていく
あなたを見みるのが怖こわくて
出でて行いった日ひ
ついに読よんではくれなかったな
こんなに悲かなしいなら
やっぱ先さきに死しにたかった
なんて言いったら怒おこるかな

もう会あえないあなたへ歌うたう
もう言いえないありがとうとごめんね
消きえない癒いえない理解りかいなんかしたくない
戻もどることないあの日々ひびをずっと
抱だきしめていたい

あなたがいなくなった次つぎの日ひに
窓際まどぎわでいつも書かいてた日記にっきを読よみました
わたしが置おいてった使つかい古ふるしのノート
もったいないからって半分はんぶんに切きってた
「今日きょうは野菜やさいを植うえました」
「今日きょうは友達ともだちと会あいました」
よく知しってる続つづけ字じが
どんどん下手へたになって少すくなくなって
それでも私わたしの事ことを書かいていて
「今日きょうは電話でんわをくれました」
「今日きょうは手紙てがみが届とどきました」
「忘わすれることが多おおくなり、疲つかれることが増ふえました」
なにも、何なにも、なにも知しらずに私わたしは
私わたしは

もう会あえないあなたへ歌うたう
もう言いえないありがとうとごめんね
消きえない癒いえない理解りかいなんかしたくない
戻もどることないあの日々ひびをずっと
抱だきしめていたい
ずっと抱だきしめていたい