刹那 歌詞 新東京 ふりがな付

たちまち膨ふくらむふと生うまれた予感よかん
そよ風かぜと止とまらない震ふるえのmariage
迫せまり上あがる心臓しんぞう 強張こわばった筋肉きんにくを
押おし込こめながら長ながい階段かいだんを下くだってく

刹那せつながそっと耳打みみうちするたび
身体からだの中なかを巡めぐる巡めぐる
キリが無ない押おし寄よせる波なみのように
足枷あしかせが外はずれない

今朝けさ時間じかんは止とまってしまった
リズムを見失みうしなう頃合ころあい
この景色けしきを見みると思おもい出だすあの日ひのことを
透すき通とおるような孤独こどくを
胸むねに押おし付つけられたあの日ひ
さっきまで眺ながめてた抽象画ちゅうしょうがは
やがて季節きせつ風ふうに飲のまれて

刹那せつながそっと耳打みみうちするたび
身体からだの中なかを巡めぐる巡めぐる
迷まよいと憂うれいは乱高下らんこうげして
頭あたまを掻かき乱みだす

円盤えんばんに針はりを置おいても
蒸留酒じょうりゅうしゅ転ころがしても
泥どろのように倒たおれても
静しずかに袖そでを濡ぬらしても
口くちを伝つたった溶とけるようなあの温度おんどが
体温たいおんに戻もどされてしまう前まえに

君きみが鋭するどく目配めくばせするたび
身体からだの中なかを巡めぐる巡めぐる
足あしを飲のまれた底そこなし沼ぬまから
抜ぬけ出だせない
更さらに深ふかくまで沈しずみ込こんでしまう
刹那せつなはいつまでも連鎖れんさする
キリが無ない 押おし寄よせる波なみのように
邪推じゃすいを繰くり返かえす