呪術医のバラッド 歌詞 離想宮 ふりがな付

ごめんね、あたしの猫ねこが
キミのネズミを食たべちゃって
元通もとどおりにするってちゃんと約束やくそくするからさ

香草こうそうの煙けむりが胡乱うろんなリズムを侍はべらせて
酔よいどれの死霊しりょうたちが戯たわむれに歌うたい出だす

思おもい出でを棺桶かんおけの小舟こぶねに託たくして
旅たびに浮うかれた音楽おんがくに心こころをのせて

嘆なげいても嘆なげいても
終おわらぬ宴うたげに
聖母せいぼの怒いかりを流ながし込こむ
焦こげ樽たるのバルバンクール

揺ゆれている揺ゆれている
永遠とわの十字路じゅうじろで
心こころを蝕むしばむような ああ
劇薬げきやくをあげるわ

お願ねがい、あたしの嘘うそを
骨ほねの髄ずいまで愛あいして
極彩ごくさい色しきのヴィジョンに
席せきを用意よういしてあげる

人形ひとがたに真まっ青さおな針はりを突つき刺さして
誰だれもが知しらず知しらずのうちに自分じぶんを呪のろっている

吊つられた男おとこのカードが指さし示しめす運命うんめいに
どんな対価たいかを差さし出だすべきか

嘆なげいても嘆なげいても
終おわらぬ宴うたげに
死神しにがみの葉巻はまきが良よく似合にあう
焦こげ樽たるのバルバンクール

揺ゆれている揺ゆれている
永遠とわの十字路じゅうじろで
世界せかいが壊こわれるような ああ
劇薬げきやくをあげるわ

愛あいしても愛あいしても
見みえない未来みらいと
墓石はかいしに横よこたわる託宣たくせんが
きみを抱だきしめている

呼よんでいる呼よんでいる
果はてなき現実げんじつが
すべてにさよならを言いうための
劇薬げきやくをあげるわ

きみのネズミは生いき返かえる
猫ねこのいのちの中なかに!