月夜の庭にて 歌詞 なるみや ふりがな付

届とどきそうで届とどかない
誰だれももう踏ふみ入いらない
まるで、そう、月夜つきよの庭にわ

熱ねつを帯おびてる園そのに
萎しおれかけた心こころに
水みずと、灯あかりと、少すこしの痛いたみをあげる

摘つんでみたい
戻もどれなくても二人ふたりなら構かまわない
そうじゃない?
今日きょうは真夜中まよなかが隠かくすあなたの憂うれいまで
分わかりたい
今いまじゃない?

掴つかめそうで掴つかめない
誰だれのものにもならない
あなたは、そう、月夜つきよの庭にわ

今日きょうの月つきには特とくに
静しずけさが似合にあうのに
唄うたと、また唄うたと、少すこしざらついた冗談じょうだん

この花はなに名付なづけてみてよ
不慣ふなれでも笑わらわない
嘘うそじゃない
今日きょうはひたむきに隠かくすあなたの孤独こどくにも
触さわりたい
今いまじゃない?

特別とくべつな詞ことば 無機むき質しつな光ひかり
何なにもいらない 何なにもいらないよ
初はじめてのようで、懐なつかしいような
あなたの温ぬくもりでした。

摘つんでみたい
月つきの光ひかりで咲さく花はなを二人ふたりで探さがしたい
今日きょうは真夜中まよなかが隠かくすあなたの憂うれいまで
分わかりたい
今いまじゃない?

真夜中まよなかが隠かくすあなたを朝日あさひまで、攫さらいたい
今いまじゃない?

今いまなんじゃない?