ロールシャッハの数奇な夢 歌詞 PompadollS ふりがな付

箸はしにも棒ぼうにも 微び妙みょうに引ひっかかるから
ガラスの靴くつの最終さいしゅう選考せんこう 結果けっかを待まっている

継母ままははと娘むすめは 正ただしさを知しってるだけ。
棄すてられた犬いぬは 懐なつかなきゃ意味いみがない

去さりゆく魔法使まほうつかいが 舌したをもつれさせ
光ひかる【それ】を

フェアリーゴッドマザーが消きえた
「おまえに靴くつは似合にあわない」と吐はき捨すてて
「今宵こよい一夜ひとよ、あのように愛あいしてくれ」って
そう言いって カボチャの馬車ばしゃを踏ふみ潰つぶした。

女王じょおうと召使めしつかいは やるせない気持きもちだけ。
棄すてられた犬いぬを 鏡かがみが映うつしたから

去さりゆく悪わるい魔女まじょが 舌したを舐なめながら
光ひかる【それ】を

フェアリーゴッドマザーが消きえた、
ガラスの靴くつはとうの昔むかし、彼女かのじょのものだった。
「どうしたって この不幸ふこうは、愛あいせやしない」って
そう言いって毒どく林檎りんごを噛かみ潰つぶした。

夜よるは煌々こうこう、黙だまって腐くさって死しんでしまった
右往うおう左往さおう、どこ見みてんのかいや?
首くびを切きって頭こうべ垂たれさして、ところであんた誰だれさ
指ゆびをさして「後あとの祭まつり」
もの足たりない?

フェアリーゴッドマザーがたとえ消きえても
私わたしの靴くつは私わたしが履はき慣ならす
「今宵こよいで最後さいご、御伽おとぎ噺ばなしが息いきを殺ころす」って
そう言いって 彼女かのじょは
女王じょおうの席せきに腰掛こしかけ、
「まばたきすら億劫おっくう」と夢ゆめを見みていた。