イア ノダ ニア
イア ノダ イミ
イアニ オダン アイノフキス
(ADNIS...ADNIS...ADNIS...)
アド ニス アウ ィミク
アド ニス オム ウコブ
エテルサウゥ アイノフキス
「思おもひ出で」
気持きもち良よく泣なけた 曇くもりの昼間ひるま
殴なぐられた 帰かえり道みちだけ 一人ひとりの空間くうかん
虐いじめられた日ひほど 空そらが美うつくしく冷つめたい
自分じぶんが胡散臭うさんくさい
空気くうきのように見みえなくなって消きえるよりは
物もののように扱あつかわれるほうがマシ
ここが地獄じごくだと認みとめたら終おわってしまう
今日きょうも空そらだけが友達ともだち
かあさんが見みせた条件付じょうけんつきの気きまぐれな優やさしさに縋すがってる
痛いたくても愛あいが欲ほしい
私わたしは馬鹿ばかだから 自分じぶんが何故なぜこうされるか 分わからなくてさ
たまに向むけてくれる笑顔えがお 褒ほめたり 天使てんしみたいな迷まよいも
愛いとおしい記憶きおくだけ生いく
自分じぶんの半身はんしんを 隠かくしたいコアの貴方あなたを
「愛あいせないまま逝いきますか?」
誰だれが見みても 全方位ぜんほういで
尊敬そんけいされる 良いい人ひとで
常つねに誰だれの視線しせんも
根回ねまわしもできる貴方あなたに壊こわされてしまった
同おなじ生命体せいめいたいなのに
愛あいを知しらず取とり繕つくろう関係かんけい
外はずさぬ仮面かめんは枷かせとなり
首くびを絞しめつけた
「それが私わたしが家いえを出でた理由りゆうです」
人ひとを傷付きずつけてるのにみんな普通ふつうの顔かおしてる
どんなに苦くるしんだ人ひとを見みても忘わすれて記憶きおくは成仏じょうぶつする
苦くるしみはただ昨日きのうも今日きょうもなく繰くり返かえす
明日あしたから幸しあわせを謳歌おうかする?
そんなこと許ゆるされるわけない
「生物学的せいぶつがくてきに」? あの人ひとに負まけてた
怖こわくて、殴なぐられたあの子こを見過みすごして無視むしした
このまま輪廻りんねさせるわけにはいかないんだ!
私わたしは勇敢ゆうかんだから最高さいこうの選択せんたくができるくらい強つよいんだ
「強つよいんだ……」
この世界せかいはしょうがないんだよ
隙すきがあれば傷付きずつけるさ
「誰だれの夢ゆめが誰だれを救すくうって?」
なんて妄想もうそう
かなぐり捨すててしまえ
僕ぼくを手てに取とって 舞まい踊おどって
何故なぜか……「大好だいすきな人ひと」を傷きずつけるパラノイアに侵おかされるだろう?
その痛いたみだけがお前まえだよ
絶望ぜつぼうだけがお前まえ
他ほかは演技えんぎでしょ?
言いいたくない 見みつけたくない
触さわりたくない 愛めでることはできない
もう 全部ぜんぶ終おわらせよう
信しんじてたもの全すべてが
言いいたくない 見みつけたくない
触さわりたくない 愛めでることはできない
ワタシに愛めでることができるものなど
ただの一ひとつも
イア ノダ ニア
イア ノダ イミ
イアニ オダン アイノフキス
(ADNIS...ADNIS...ADNIS...)
アド ニス アウ ィミク
アド ニス オム ウコブ
エテルサウゥ アイノフキス
(UONIS...UONIS...UONIS...)
イア ノダ ニア
イア ノダ イミ
イアニ オダン アイノフキス
(ADNIS...ADNIS...ADNIS...)
アド ニス アウ ィミク
アド ニス オム ウコブ
エテルサウゥ アイノフキス
(UONIS...UONIS...UONIS...UONIS...)
「思おもひ出で」
イア ノダ ニア(思おもひ出では)
イア ノダ イミ(首くびすぢの赤あかい螢ほたるの)
イアニ オダン アイノフキス
(午後ごごのおぼつかない觸覺しょっかくのやうに、)
アド ニス アウ ィミク(ふうわりと青あおみを帶おびた)
アド ニス オム ウコブ(光ひかるとも見みえぬ光ひかり?)
エテルサウゥ アイノフキス(あるひはほのかな穀物こくもつの花はなか、)
イア ノダ ニア(落穗おちぼひろひの小唄こうたか、)
イア ノダ イミ(暖あたたかい酒倉さかぐらの南みなみで)
イアニ オダン アイノフキス(ひき揉むしる鳩はとの毛けの白しろいほめき?)
アド ニス アウ ィミク(音色ねいろならば笛ふえの類たぐい、)
アド ニス オム ウコブ(蟾蜍ひきがえるの啼なく)
エテルサウゥ アイノフキス(醫師いしの藥くすりのなつかしい晩ばん、薄うすらあかりに吹ふいてるハーモニカ。)
――――――――。
一いち
今日きょうもかなしと思おもひしか、ひとりゆふべを、
銀ぎんの小笛こぶえの音ねもほそく、ひとり幽かすかに、
すすり泣なき、吹ふき澄すましたるわがこころ、
薄うすき光ひかりに。
二に
ああかなし、
あはれ
――――――――。
イアia ノダnoda ニアnia
イアia ノダnoda イミimi
イアニiani オダンodan アイノフキスainofukisu
(ADNIS...ADNIS...ADNIS...)
アドado ニスnisu アウau ィミクimiku
アドado ニスnisu オムomu ウコブukobu
エテルサウゥeterusauu アイノフキスainofukisu
「思omoひhi出de」
気持kimoちchi良yoくku泣naけたketa 曇kumoりのrino昼間hiruma
殴naguられたrareta 帰kaeりri道michiだけdake 一人hitoriのno空間kuukan
虐ijiめられたmerareta日hiほどhodo 空soraがga美utsukuしくshiku冷tsumeたいtai
自分jibunがga胡散臭usankusaいi
空気kuukiのようにnoyouni見miえなくなってenakunatte消kiえるよりはeruyoriha
物monoのようにnoyouni扱atsukaわれるほうがwareruhougaマシmashi
ここがkokoga地獄jigokuだとdato認mitoめたらmetara終oわってしまうwatteshimau
今日kyouもmo空soraだけがdakega友達tomodachi
かあさんがkaasanga見miせたseta条件付joukentsuきのkino気kiまぐれなmagurena優yasaしさにshisani縋sugaってるtteru
痛itaくてもkutemo愛aiがga欲hoしいshii
私watashiはha馬鹿bakaだからdakara 自分jibunがga何故nazeこうされるかkousareruka 分waからなくてさkaranakutesa
たまにtamani向muけてくれるketekureru笑顔egao 褒hoめたりmetari 天使tenshiみたいなmitaina迷mayoいもimo
愛itoおしいoshii記憶kiokuだけdake生iくku
自分jibunのno半身hanshinをwo 隠kakuしたいshitaiコアkoaのno貴方anataをwo
「愛aiせないままsenaimama逝iきますかkimasuka?」
誰dareがga見miてもtemo 全方位zenhouiでde
尊敬sonkeiされるsareru 良iいi人hitoでde
常tsuneにni誰dareのno視線shisenもmo
根回nemawaしもできるshimodekiru貴方anataにni壊kowaされてしまったsareteshimatta
同onaじji生命体seimeitaiなのにnanoni
愛aiをwo知shiらずrazu取toりri繕tsukuroうu関係kankei
外hazuさぬsanu仮面kamenはha枷kaseとなりtonari
首kubiをwo絞shiめつけたmetsuketa
「それがsorega私watashiがga家ieをwo出deたta理由riyuuですdesu」
人hitoをwo傷付kizutsuけてるのにみんなketerunoniminna普通futsuuのno顔kaoしてるshiteru
どんなにdonnani苦kuruしんだshinda人hitoをwo見miてもtemo忘wasuれてrete記憶kiokuはha成仏joubutsuするsuru
苦kuruしみはただshimihatada昨日kinouもmo今日kyouもなくmonaku繰kuりri返kaeすsu
明日ashitaからkara幸shiawaせをsewo謳歌oukaするsuru?
そんなことsonnakoto許yuruされるわけないsareruwakenai
「生物学的seibutsugakutekiにni」? あのano人hitoにni負maけてたketeta
怖kowaくてkute、殴naguられたあのraretaano子koをwo見過misuごしてgoshite無視mushiしたshita
このままkonomama輪廻rinneさせるわけにはいかないんだsaseruwakenihaikanainda!
私watashiはha勇敢yuukanだからdakara最高saikouのno選択sentakuができるくらいgadekirukurai強tsuyoいんだinda
「強tsuyoいんだinda……」
このkono世界sekaiはしょうがないんだよhasyouganaindayo
隙sukiがあればgaareba傷付kizutsuけるさkerusa
「誰dareのno夢yumeがga誰dareをwo救sukuうってutte?」
なんてnante妄想mousou
かなぐりkanaguri捨suててしまえteteshimae
僕bokuをwo手teにni取toってtte 舞maいi踊odoってtte
何故nazeかka……「大好daisuきなkina人hito」をwo傷kizuつけるtsukeruパラノイアparanoiaにni侵okaされるだろうsarerudarou?
そのsono痛itaみだけがおmidakegao前maeだよdayo
絶望zetsubouだけがおdakegao前mae
他hokaはha演技engiでしょdesyo?
言iいたくないitakunai 見miつけたくないtsuketakunai
触sawaりたくないritakunai 愛meでることはできないderukotohadekinai
もうmou 全部zenbu終oわらせようwaraseyou
信shinじてたものjitetamono全subeてがtega
言iいたくないitakunai 見miつけたくないtsuketakunai
触sawaりたくないritakunai 愛meでることはできないderukotohadekinai
ワタシwatashiにni愛meでることができるものなどderukotogadekirumononado
ただのtadano一hitoつもtsumo
イアia ノダnoda ニアnia
イアia ノダnoda イミimi
イアニiani オダンodan アイノフキスainofukisu
(ADNIS...ADNIS...ADNIS...)
アドado ニスnisu アウau ィミクimiku
アドado ニスnisu オムomu ウコブukobu
エテルサウゥeterusauu アイノフキスainofukisu
(UONIS...UONIS...UONIS...)
イアia ノダnoda ニアnia
イアia ノダnoda イミimi
イアニiani オダンodan アイノフキスainofukisu
(ADNIS...ADNIS...ADNIS...)
アドado ニスnisu アウau ィミクimiku
アドado ニスnisu オムomu ウコブukobu
エテルサウゥeterusauu アイノフキスainofukisu
(UONIS...UONIS...UONIS...UONIS...)
「思omoひhi出de」
イアia ノダnoda ニアnia(思omoひhi出deはha)
イアia ノダnoda イミimi(首kubiすぢのsujino赤akaいi螢hotaruのno)
イアニiani オダンodan アイノフキスainofukisu
(午後gogoのおぼつかないnoobotsukanai觸覺syokkakuのやうにnoyauni、)
アドado ニスnisu アウau ィミクimiku(ふうわりとfuuwarito青aoみをmiwo帶oびたbita)
アドado ニスnisu オムomu ウコブukobu(光hikaるともrutomo見miえぬenu光hikari?)
エテルサウゥeterusauu アイノフキスainofukisu(あるひはほのかなaruhihahonokana穀物kokumotsuのno花hanaかka、)
イアia ノダnoda ニアnia(落穗ochiboひろひのhirohino小唄koutaかka、)
イアia ノダnoda イミimi(暖atataかいkai酒倉sakaguraのno南minamiでde)
イアニiani オダンodan アイノフキスainofukisu(ひきhiki揉muしるshiru鳩hatoのno毛keのno白shiroいほめきihomeki?)
アドado ニスnisu アウau ィミクimiku(音色neiroならばnaraba笛fueのno類tagui、)
アドado ニスnisu オムomu ウコブukobu(蟾蜍hikigaeruのno啼naくku)
エテルサウゥeterusauu アイノフキスainofukisu(醫師ishiのno藥kusuriのなつかしいnonatsukashii晩ban、薄usuらあかりにraakarini吹fuいてるiteruハhaーモニカmonika。)
――――――――。
一ichi
今日kyouもかなしとmokanashito思omoひしかhishika、ひとりゆふべをhitoriyufubewo、
銀ginのno小笛kobueのno音neもほそくmohosoku、ひとりhitori幽kasuかにkani、
すすりsusuri泣naきki、吹fuきki澄suましたるわがこころmashitaruwagakokoro、
薄usuきki光hikariにni。
二ni
ああかなしaakanashi、
あはれahare
――――――――。