はじまり 歌詞 氷川きよし ふりがな付

家いえの近ちかくの
川沿かわぞいに捨すてられた
さみしく笑わらうオルガン

父とうさんとふたり
連つれて帰かえるように
胸むねが弾はずんで運はこんだ
夕暮ゆうぐれの木曜日もくようび

指ゆびも軽かろやかに
鍵盤けんばんをたたく
僕ぼくを夢ゆめに見みていた(Uh)

だけどオルガンは
黙だまってたままで
心こころでずっと探さがした
希望きぼうをみつけたくて

オルガンを歌声うたごえにした
空そらにメロディを描えがいて

悲かなしみと切せつなさは(Ah)
喜よろこびにしたくて

大人おとなになったら
ちょっとだけでいい
人前ひとまえに出でてく
勇気ゆうきがほしい

いつも片隅かたすみで
しゃべれない僕ぼくに
光ひかりを当あててほしいよ
ここにいるんだって

そんな僕ぼくでもいい
呼吸こきゅうして
存在そんざいしてるんだって

生いきている音おと 奏かなでて
いつまでも僕ぼくを照てらして

オルガンを歌声うたごえにした
空そらにメロディを描えがいて

届とどかない気持きもちは(Ah)
いつの日ひか 誰だれかに届とどいてた

幸しあわせにしたくて

歌うたいはじめた
それがはじまり
僕ぼくのはじまり
夢ゆめのはじまり