よみ:まんようしゅう
万葉集 歌詞
-
レキシ
- 2007.6.6 リリース
- 作詞
- 万葉集「貧窮問答歌」より
- 作曲
- 池田貴史
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万葉集まんようしゅう 万葉集まんようしゅう
人並ひとなみに 吾あれも作つくるを 綿わたも無なき 布肩衣ぬのかたぎぬの
海松みるの如ごと 乱わわけ垂さがれる
かかふのみ 肩かたにうち懸かけ
伏廬ふせいほの 曲廬まげいほの内うちに
直土ひたつちに 藁解わらとき敷しきて
父母ちちははは 枕まくらの方かたに
妻子めこどもは 足あとの方ほうに
囲かこみ居いて 憂うれえ 吟さまよひ
竃かまどには 火気ほけふき立たてず
甑こしきには 蜘蛛くもの巣懸すかきて
飯いひかし炊たく 事ことも忘わすれて
ぬえ鳥どりの のどよひ居いるに いとのきて
短みじかき物ものを 端はしきると 云いえるが如ごとく
楚しも取とる 里長さとおさが声こえは
寝屋戸ねやどまで 来立きたち呼よばひぬ
貧窮問答歌ひんきゅうもんどうか
万葉集まんようしゅう 万葉集まんようしゅう
風雑かぜまじり 雨降あめふる夜よの 雨雑あめまじり 雪降ゆきふる夜よるは
術すべもなく 寒さむくしあれば 堅塩かたしほを 取とりつづしろひ
糟湯酒かすゆざけ うち啜すすろひて 咳しわぶかひ 鼻はなびしびしに
しかとあらぬ 髭ひげかき撫なでて
我あれを除おきて 人ひとはあらじと 誇ほころへど
寒さむくしあれば 麻襖あさぶすま 引ひき被かがふり
布肩衣ぬのかたぎぬ 有ありのことごと 服襲きそへども 寒さむき夜よすらを
我われよりも 貧まずしき人ひとの 父母ちちははは 飢うえ寒こごゆらむ
妻子めこどもは 乞こふ乞こふ泣なくらむ
此この時ときは 如何いかにしつつか 汝なが世よは渡わたる
貧窮問答歌ひんきゅうもんどうか
人並ひとなみに 吾あれも作つくるを 綿わたも無なき 布肩衣ぬのかたぎぬの
海松みるの如ごと 乱わわけ垂さがれる
かかふのみ 肩かたにうち懸かけ
伏廬ふせいほの 曲廬まげいほの内うちに
直土ひたつちに 藁解わらとき敷しきて
父母ちちははは 枕まくらの方かたに
妻子めこどもは 足あとの方ほうに
囲かこみ居いて 憂うれえ 吟さまよひ
竃かまどには 火気ほけふき立たてず
甑こしきには 蜘蛛くもの巣懸すかきて
飯いひかし炊たく 事ことも忘わすれて
ぬえ鳥どりの のどよひ居いるに いとのきて
短みじかき物ものを 端はしきると 云いえるが如ごとく
楚しも取とる 里長さとおさが声こえは
寝屋戸ねやどまで 来立きたち呼よばひぬ
貧窮問答歌ひんきゅうもんどうか
万葉集まんようしゅう 万葉集まんようしゅう
風雑かぜまじり 雨降あめふる夜よの 雨雑あめまじり 雪降ゆきふる夜よるは
術すべもなく 寒さむくしあれば 堅塩かたしほを 取とりつづしろひ
糟湯酒かすゆざけ うち啜すすろひて 咳しわぶかひ 鼻はなびしびしに
しかとあらぬ 髭ひげかき撫なでて
我あれを除おきて 人ひとはあらじと 誇ほころへど
寒さむくしあれば 麻襖あさぶすま 引ひき被かがふり
布肩衣ぬのかたぎぬ 有ありのことごと 服襲きそへども 寒さむき夜よすらを
我われよりも 貧まずしき人ひとの 父母ちちははは 飢うえ寒こごゆらむ
妻子めこどもは 乞こふ乞こふ泣なくらむ
此この時ときは 如何いかにしつつか 汝なが世よは渡わたる
貧窮問答歌ひんきゅうもんどうか