見慣みなれた風景ふうけい 馴染なじみの顔かお
安やすらげる私わたしの生地きじ
石畳いしだたみに深ふかく 根付ねづく様ように
その塔とうは 長ながきに渡わたり
天てんへとそびえ立たつ
微笑ほほえむように 街まちを見下みおろすの
吹ふき抜ぬける風かぜ 頬撫ほおなでるよう
心こころを溶とかして
いつか 訪おとずれたこの場所ばしょは記憶きおくを
呼よび覚さますでしょう
安息あんそくの地ちのまま 変かわらないで
虚むなしくも古ふるびた塔とうは取とり壊こわされてゆき
忘わすれ去さられるの
軋きしむ 痛いたみを堪たえ 立たち続つづけたのね
彼かれが愛あいした景色けしきさえ
守まもられない無力むりょくさよ
もう戻もどれないなら
永久えいきゅうに眠ねむらせて
聖夜せいやに響ひびく 崩くずれ去さる音おと
脆もろくて儚はかない
魂たましい 塔とうと共ともに番つがう
「もうすぐ会あえるわ」
導みちびいて 最期さいごの旅たび
空そらへと続つづく
この身みを捧ささげましょう
今いまは亡なき塔とうへ
見慣minaれたreta風景fuukei 馴染najiみのmino顔kao
安yasuらげるrageru私watashiのno生地kiji
石畳ishidatamiにni深fukaくku 根付neduくku様youにni
そのsono塔touはha 長nagaきにkini渡wataりri
天tenへとそびえhetosobie立taつtsu
微笑hohoeむようにmuyouni 街machiをwo見下mioろすのrosuno
吹fuきki抜nuけるkeru風kaze 頬撫hoonaでるようderuyou
心kokoroをwo溶toかしてkashite
いつかitsuka 訪otozuれたこのretakono場所basyoはha記憶kiokuをwo
呼yoびbi覚saますでしょうmasudesyou
安息ansokuのno地chiのままnomama 変kaわらないでwaranaide
虚munaしくもshikumo古furuびたbita塔touはha取toりri壊kowaされてゆきsareteyuki
忘wasuれre去saられるのrareruno
軋kishiむmu 痛itaみをmiwo堪taえe 立taちchi続tsuduけたのねketanone
彼kareがga愛aiしたshita景色keshikiさえsae
守mamoられないrarenai無力muryokuさよsayo
もうmou戻modoれないならrenainara
永久eikyuuにni眠nemuらせてrasete
聖夜seiyaにni響hibiくku 崩kuzuれre去saるru音oto
脆moroくてkute儚hakanaいi
魂tamashii 塔touとto共tomoにni番tsugaうu
「もうすぐmousugu会aえるわeruwa」
導michibiいてite 最期saigoのno旅tabi
空soraへとheto続tsuduくku
このkono身miをwo捧sasaげましょうgemasyou
今imaはha亡naきki塔touへhe