雨傘 歌詞 叙情四重奏「カノン」 ふりがな付

曇くもりガラス越ごし 傘かさの咲さいた街角まちかど
駅前えきまえはいつかと同おなじ人ひとの波なみ

不覚ふかくにもそう、下手へたな嘘うそを見破みやぶり
目めを背そむけられぬ私わたしに 告つげたサヨナラ

雨降あめふり、最初さいしょの帰かえり道みちには
狭せまい傘かさに二人ふたり
冷つめたく濡ぬれた右肩みぎかたが
今いまとなれば愛いとしくて

また貴方あなたを少すこし待まってみる

街灯がいとうは容赦無ようしゃなく一人ひとりの影照かげてらして
想おもい出での貴方あなたと寄より添そう事ことも許ゆるさない

ねえ、まだ合鍵あいかぎは返かえさないで
もう少すこし夢ゆめを見みさせて

例たとえ結末けつまつを知しっていたとしても
貴方あなたを選えらんだでしょう
不器用ぶきようさに傷付きずつく事ことも
二度にどと無ないのでしょう

雨降あめふり、今夜こんやの帰かえり道みちには
広ひろい傘かさに一人ひとり
濡ぬれず帰かえる両肩りょうかたに
愛いとしい香かおりはなくて

ただ、雨あめの匂においだけ残のこった