川面かわもに映うつる 茜あかねの空そらが
心変こころがわりに 澄すんで見みえる
遠とおい瞳めをして 黙だまったままで
あなたは誰だれを想おもうのか
瀬田せたの夕暮ゆうぐれ 宵よいの闇やみ
ぽつりぽつりと 灯ひがともる
寝ねぐらに帰かえる 水辺みずべの鳥とりが
翼つばさ広ひろげて 飛とび立たつように
胸むねにさざ波なみ たててくひとよ
あなたは何処どこへ帰かえるのか
瀬田せたの夕暮ゆうぐれ 穏おだやかに
川かわは琵琶湖びわこへ 流ながれ往ゆく
橋はしの欄干らんかん 擬宝珠ぎぼしが並ならび
恋こいの終おわりを 見届みとどけるよう
風かぜが冷つめたく 心こころを梳すいて
涙なみだがふいに溢あふれだす
瀬田せたの夕暮ゆうぐれ 唐橋からはしを
ひとりきりでは 渡わたれない
瀬田せたの夕暮ゆうぐれ 宵よいの闇やみ
ぽつりぽつりと 灯ひがともる
川面kawamoにni映utsuるru 茜akaneのno空soraがga
心変kokorogaわりにwarini 澄suんでnde見miえるeru
遠tooいi瞳meをしてwoshite 黙damaったままでttamamade
あなたはanataha誰dareをwo想omoうのかunoka
瀬田setaのno夕暮yuuguれre 宵yoiのno闇yami
ぽつりぽつりとpotsuripotsurito 灯hiがともるgatomoru
寝neぐらにgurani帰kaeるru 水辺mizubeのno鳥toriがga
翼tsubasa広hiroげてgete 飛toびbi立taつようにtsuyouni
胸muneにさざnisaza波nami たててくひとよtatetekuhitoyo
あなたはanataha何処dokoへhe帰kaeるのかrunoka
瀬田setaのno夕暮yuuguれre 穏odaやかにyakani
川kawaはha琵琶湖biwakoへhe 流nagaれre往yuくku
橋hashiのno欄干rankan 擬宝珠giboshiがga並naraびbi
恋koiのno終oわりをwariwo 見届mitodoけるようkeruyou
風kazeがga冷tsumeたくtaku 心kokoroをwo梳suいてite
涙namidaがふいにgafuini溢afuれだすredasu
瀬田setaのno夕暮yuuguれre 唐橋karahashiをwo
ひとりきりではhitorikirideha 渡wataれないrenai
瀬田setaのno夕暮yuuguれre 宵yoiのno闇yami
ぽつりぽつりとpotsuripotsurito 灯hiがともるgatomoru