クジラノナカ 歌詞 シナリオアート ふりがな付

初はじめて小ちいさな悪意あくいに 触ふれた日ひ
私わたしはひとつ静しずかに なりました

初はじめての拒絶きょぜつの雨あめに 晒さらされた日ひ
脇わきにたくさん汗あせを かきました
私わたしたちの会話かいわは 採点さいてん方式ほうしき
赤点あかてんが続つづくとある日ひ 透明とうめい人間にんげん

見みえない 見みえない 私わたしの事こと
聞きこえない 聞きこえない 私わたしの声こえ
見みえない 見みえない 私わたしの事こと
聞きこえない 聞きこえない 私わたしの声こえ

長ながくて悪わるい夢ゆめはいつか 覚さめるかな
息いきの詰つまる箱はこ 飛とび出だして
土砂降どしゃぶりの中なかで 踊おどるエリフ
妄想もうそうで何度なんども何度なんども 夜よるを明あかすの
波風なみかぜ立たてないように生いきる度たび 大おおきな
生いき物ものの一部いちぶに なるみたい
海獣かいじゅうの中なかに 身みを潜ひそめて
疲つかれないように 疲つかれないように 偽いつわって生いきる

大おおきなクジラの中なか 揺ゆれる 揺ゆれる
お母かあさん 私わたしうまく やれる やれるかな
普通ふつうに生いきるって とても難むずかしいんだね
理解りかいできない事象じしょう さよならの代償だいしょう
ダメだった事ことを 反芻はんすうして苦くるしい
一人ひとりは恥はずかしい まるで生いきていないみたい

長ながくて悪わるい夢ゆめはいつか 覚さめるかな
息いきの詰つまる箱はこ 飛とび出だして
土砂降どしゃぶりの中なかで 遊あそぶピエロ
妄想もうそうで何度なんども何度なんども 革命かくめいを起おこすの
突つき落おとされた井戸いどの中なか 微かすかな