人生横丁 歌詞 辰巳ゆうと ふりがな付

風かぜが背中せなかを押おすように
くぐる のれんの 日暮ひぐれどき
赤あかい灯影ほかげが コップの酒さけに
浮ういて とけあう うさばらし
ああ 誰だれが呼よぶのか ここは裏町うらまち 人生じんせい横丁よこちょう

「おっちゃん なんぼなんでも そないに 荒あれる酒さけのんだらあかん
そらぁ 世よの中なか 景気けいきは悪わるいし おもろうないで けどな
酒さけは楽たのしむもんや 陽気ようきにいこう 陽気ようきに」

酔よえば こころのなぐさめに
いつか なじみの 故郷くにの歌うた
どこの誰だれとも知しらないけれど
酒さけをくみあう 今日きょうは友とも
ああ 人情なさけかよわす ここは裏町うらまち 人生じんせい横丁よこちょう

「ねえちゃん そっちのおっちゃんにも一杯いっぱいやってや
酒さけは焼酎しょうちゅうにかぎるで しめっぽい酒さけのんだら あかん
さあ 歌うたのひとつもいかんかい」

今日きょうと明日あしたの渡わたし場ばは
更ふけて ひと夜よの 夢ゆめ芝居しばい
だれか唄うたえば 手拍子てびょうしそえて
おもいおもいの夢ゆめをみる
ああ 町まちの片隅かたすみ ここは裏町うらまち 人生じんせい横丁よこちょう