お店噺し 歌詞 花咲ゆき美 ふりがな付

どしゃぶり雨あめに 駆かけ込こむお店みせ
「しばらくぶりね!」と ママが言いう
さよならしたのよ あいつとは
ひとりの暮くらしも いいものよ…
そんなつよがり 気取きどってみても バカね
つらくってさ 寂さむしくってさ
びしょ濡ぬれからだを 温あたためるひともない

何なんにも言いわず マイクを渡わたし
「歌うたでも唄うたう?」と ママが言いう
ふたりで通とおった ママの店みせ
ひとりじゃなんだか 来これなくて…
春はるの稲妻いなずま 舗道ほどうを染そめて バカね
つらくってさ 寂さむしくってさ
溜息ためいきばかりで 涙なみだだってでやしない

この世よの中なかは はんぶん男おとこ
「元気げんきをだしな!」と ママが言いう
いつも灯あかりを つけたまま
お部屋へやを出でるクセ ついたのよ…
車しゃ拾ひろって 今夜こんやは寝ねるわ バカね
つらくってさ 寂さむしくってさ
想おもい出で数かぞえて あのひとの夢ゆめをみる

つらくってさ 寂さむしくってさ
びしょ濡ぬれからだを 温あたためるひともない