北海ながれ歌 歌詞 大江裕 ふりがな付

雪ゆきのすだれの 向むこうにひとつ
赤あかい提灯ちょうちん 淋さびしく揺ゆれている
女将おかみさん まずは頼たのむよ熱あつい酒さけ
酔よえばあいつの 呼よぶ声こえが
北きたの夜空よぞらで 風かぜに舞まう
小樽おたる 札幌さっぽろ 男おとこのながれ歌うた

惚ほれているのに 背中せなかを向むけりゃ
胸むねも凍こごえて ぬくもり恋こいしがる
幸しあわせに なってくれよと詫わびながら
今日きょうも列車れっしゃを 乗のり継つげば
北きたの夜空よぞらに 鳴なく汽笛きてき
釧路くしろ 帯広おびひろ 男おとこのながれ歌うた

いつかあいつを 会あわせたかった
どこか笑顔えがおが 似にていたおふくろに…
今いまさらに 悔くやむ重かさねた親不孝おやふこう
孫まごも抱いだかせて やれないで
北きたの夜空よぞらに 浮うかぶ面影かお
留萌るもい 網走あばしり 男おとこのながれ歌うた