PINK 歌詞 土岐麻子 ふりがな付

惑まどわせたいそうです まやかしたいそうです
ネオンライト 照てらす からだ

彼女かのじょは19歳さい ほんとうは一切いっさい
傷付きずつきたくないからで

17平米へいべい9万まん1000円えん
狭せまくて高たかい ワンルーム

誰だれを愛あいしたって 終おわるでしょ、なんて
本気ほんきで言いうの

おばけが出でそうで シャワーが苦手にがて
染そめたての髪かみを洗あらえば

排水溝はいすいこうへと
鮮あざやかに流ながれる一面いちめんのピンク!

Under the PINK たった一言ひとことを
Under the PINK ゆるがないものを
Under the PINK 美うつくしい朝あさを
待まちわびてるけど

Under the PINK 止とめられないほど
Under the PINK 愛いとおしいものを
Under the PINK 人肌ひとはだのなかに
探さがしているけど

まるで僕ぼくらは 脇役わきやくみたい
安やすい ドラマ 主役しゅやくは誰だれ

彼かれは29歳さい
にじんだ視界しかい 煙けむりがしみる

夜よるが散ちらかした 朝日あさひの町まちは
夢ゆめからさめたよな顔かおで

すすけた路地ろじに
欲望よくぼうを手て招まねく看板かんばんのピンク!

Under the PINK ゆるされることを
Under the PINK やさしい誰だれかを
Under the PINK 美うつくしい朝あさを
待まちわびてるだけ

Under the PINK しらじらしい夜よる
Under the PINK 埋うめられるなにか
Under the PINK 人肌ひとはだのなかに
探さがしているけど

はりつめた 幾千いくせんの弦げんを
一斉いっせいにはじけば
無口むくちな想おもいが 震ふるえてすぐに
響ひびき 叫さけびに変かわるよ
近ちかづいて もっと触ふれたいよ
そう近ちかづいて
ピンクの血潮ちしおの 素肌すはだの下したに
Tonight Tonight なにかがあるなら

Under the PINK カフェのキャンドルライト
Under the PINK 小ちいさなブルーライト
Under the PINK 地下ちかのブラックライト
誰だれを探さがしてる

Under the PINK 止とめられないほど
Under the PINK 愛いとおしいものを
Under the PINK 人肌ひとはだのなかに
夢ゆめ見みているから