雪の絶唱 歌詞 岩本公水 ふりがな付

助たすけて下ください 助たすけて下ください…
叫さけんでみても動うごけない 吹雪ふぶきの荒野こうや
そんな夢ゆめを 何度なんど見みたら いいのでしょうか
寒さむさ堪こらえ 女おんなひとり 列車れっしゃの旅路たびじ
あなた教おしえて…
窓まどの外そと 追ついて来くる 寂さびしい夕日ゆうひは
あなたですか

愛あいしていたのに 愛あいしていたのに…
馬鹿ばかよねそっと身みを引ひいた これしかないの
痩やせた胸むねを 責せめるように 汽笛きてきが響ひびく
いいよ二度にどと 逢あわせないと わたしを泣なかす
あなた教おしえて…
どちらかを 選えらぶなら あの女ひとですか
わたしですか

叱しかって下ください 叱しかって下ください…
離はなれるほどに降ふりしきる こころの吹雪ふぶき
いっそ夢ゆめで 死しねるのなら この手ての刃やいば
赤あかく染そめて 光ひかる雪ゆきに 落おとして終おわる
あなた教おしえて…
冬ふゆよりも 寒さむい春はる 奪うばってゆくのは
命いのちですか