フユハジメ 歌詞 吉野裕行 ふりがな付

日毎ひごとに伸のびる影かげ 透すき通とおり乾かわいてく空そら
どこからか漂ただようスープの匂におい 優やさしく 寂さびしく 立たち止どまる

今日きょうという日ひがどんなでも 帰かえる場所ばしょは変かわらなくて
そんな当あたり前まえが ただいとしい 温あたたかい

まだ途中とちゅうだけれど 何なにもかも 未完成みかんせいの僕ぼくを愛あいしてくれた
あなたに ああ 何なにができるだろう? もの想おもう 夕暮ゆうぐれ 冬ふゆ始はじめ

待まち人びとが来きた途端とたん 弾はじけるように微笑ほほえむ人ひと
世界せかいは溢あふれてる 独ひとりきりじゃつくれない、守まもれない幸しあわせに

いつか夢ゆめが叶かなっても 休やすむ場所ばしょは変かわらないさ
もらったエールを羽はねにして 往いくけど

弱よわいから強つよい素振そぶりをした 嘘うそつく僕ぼくさえ信しんじてくれた
あなたを僕ぼくからも信しんじます 勇気ゆうきのすべてを使つかっても

これからはこれまでと似にてるだろう でも思おもい出ではどれも一度いちどきりだろう
紡つむぐ記憶きおくの真まん中なか ずっとあなた いて欲ほしい

涙なみだを笑わらいを憂うれいまでも どんな瞬間ときの僕ぼくも包つつんでくれた
"ありがとう" 真まっ直すぐに届とどけたい 近ちかすぎて遠とおくならぬよう

まだ途中とちゅうだけれど 何なにもかも 未完成みかんせいの僕ぼくを愛あいしてくれた
あなたに ああ 何なにができるだろう? もの想おもう 夕暮ゆうぐれ 冬ふゆ始はじめ
宝物たからもの達ひと想おもう永遠えいえん 始はじまれ、今いま。