しんしんしんと
音おともなく
北きたのふるさと
雪ゆきが降ふる
二人ふたり暮くらした アパートの
窓まどに降ふりつもる
あなたの残のこり香が
消きえません
ひと冬ふゆ過すぎれば
忘わすれられますか
どうして
戻もどって来きてはくれないの
春はるの訪おとずれ まだ遠とおい
寂さびし心こころに 雪ゆきは降ふる…
しとしとしとと 雨あめが降ふる
天てん神じんさまの 坂さかの道みち
うしろ姿すがたが よく似にてる
ひとと振ふりむけば
通とおりすがりの
蛇じゃの目傘めがさ
夏なつになっても
忘わすれられません
どうして戻もどって
来きてはくれないの
しのび泣なくよな 夜よるの雨あめ
ひとりぽっちの
屋根やねに降ふる…
ヒューヒューヒューと
風かぜの音おと
北きたのふるさと
枯葉かれは舞まう
あの日ひの思おもい出で
消けすように
こころ吹ふきぬける
あなたと過すごした
夢ゆめのあと
一いち年ねんたっても
あざやかに残のこる
どうして
戻もどって来きてはくれないの
秋あきも終おわりの 寒さむい朝あさ
今日きょうもひとりで 駅えきの道みち…
しんしんしんとshinshinshinto
音otoもなくmonaku
北kitaのふるさとnofurusato
雪yukiがga降fuるru
二人futari暮kuらしたrashita アパapaートtoのno
窓madoにni降fuりつもるritsumoru
あなたのanatano残nokoりri香ga
消kiえませんemasen
ひとhito冬fuyu過suぎればgireba
忘wasuれられますかreraremasuka
どうしてdoushite
戻modoってtte来kiてはくれないのtehakurenaino
春haruのno訪otozuれre まだmada遠tooいi
寂sabiしshi心kokoroにni 雪yukiはha降fuるru…
しとしとしととshitoshitoshitoto 雨ameがga降fuるru
天ten神jinさまのsamano 坂sakaのno道michi
うしろushiro姿sugataがga よくyoku似niてるteru
ひととhitoto振fuりむけばrimukeba
通tooりすがりのrisugarino
蛇jaのno目傘megasa
夏natsuになってもninattemo
忘wasuれられませんreraremasen
どうしてdoushite戻modoってtte
来kiてはくれないのtehakurenaino
しのびshinobi泣naくよなkuyona 夜yoruのno雨ame
ひとりぽっちのhitoripotchino
屋根yaneにni降fuるru…
ヒュhyuーヒュhyuーヒュhyuーとto
風kazeのno音oto
北kitaのふるさとnofurusato
枯葉kareha舞maうu
あのano日hiのno思omoいi出de
消keすようにsuyouni
こころkokoro吹fuきぬけるkinukeru
あなたとanatato過suごしたgoshita
夢yumeのあとnoato
一ichi年nenたってもtattemo
あざやかにazayakani残nokoるru
どうしてdoushite
戻modoってtte来kiてはくれないのtehakurenaino
秋akiもmo終oわりのwarino 寒samuいi朝asa
今日kyouもひとりでmohitoride 駅ekiのno道michi…