今日きょうの大漁たいりょうを 母御ははごに贈おくる
海うみは男おとこの 出世しゅっせ灘なだ
えらくなるより やさしくなれと
教おしえ貰もらった 小浜おばまの空そらを
獲物えものかざして 呼よんでみる
夏なつの陽ひざしに じりじり焦こげる
網あみの匂においに つばを呑のむ
思おもい出でさすな 牛深うしぶか港こう
俺おれをこんなに やきもきさせる
可愛かわいいあの娘こは まだ他人たにん
出世しゅっせ出世しゅっせと 目めの色いろ変かえて
人ひとと争あらそう 柄がらじゃない
俺おれの墓所はかしょは 天草あまくさ灘なだだ
自分じぶんひとりを 燃もやして生いきる
赤あかい夕陽ゆうひと 義兄弟ぎきょうだい
今日kyouのno大漁tairyouをwo 母御hahagoにni贈okuるru
海umiはha男otokoのno 出世syusse灘nada
えらくなるよりerakunaruyori やさしくなれとyasashikunareto
教oshiえe貰moraったtta 小浜obamaのno空soraをwo
獲物emonoかざしてkazashite 呼yoんでみるndemiru
夏natsuのno陽hiざしにzashini じりじりjirijiri焦koげるgeru
網amiのno匂nioいにini つばをtsubawo呑noむmu
思omoいi出deさすなsasuna 牛深ushibuka港kou
俺oreをこんなにwokonnani やきもきさせるyakimokisaseru
可愛kawaiいあのiano娘koはha まだmada他人tanin
出世syusse出世syusseとto 目meのno色iro変kaえてete
人hitoとto争arasoうu 柄garaじゃないjanai
俺oreのno墓所hakasyoはha 天草amakusa灘nadaだda
自分jibunひとりをhitoriwo 燃moやしてyashite生iきるkiru
赤akaいi夕陽yuuhiとto 義兄弟gikyoudai