スピン 歌詞 上白石萌音 エッセイ「いろいろ」の"おとも" ふりがな付

空そらがとても青あおいとか
川沿かわぞいの道みちは緑色みどりいろだとか
見みえていなかったことばかり
目めをつぶっていたわけじゃないのにね

あれから10年ねんも経たったこととか
あなたには3年ねん会あっていないとか
気きづけば過すぎ去さったことばかり
ぼんやりしていたわけじゃないのにね

ささいな瞬間しゅんかんの ちいさなできごとを
忘わすれないように すぐにふと思おもい出だせるように

めくるめく日々ひびにしおりを挟はさもう
例たとえばちょっとだけ泣ないちゃった日ひの
熱あついシャワーのことや
あなたがくれたなにげない言葉ことばも
ここにね書かいてあるから
大事だいじに抱かかえて行いくから

あの日ひ言いえなかった本音ほんねとか
渡わたしそびれたままのお手紙てがみとか
眠ねむる前まえは後悔こうかいしてばかり
へらへら笑わらってるだけではないのよ

言葉ことばを書かき綴つづり 記憶きおくを書かき留とめて
分厚ぶあつくなっても すぐにふと見みつけられるように

巡めぐる思おもい出でにしるしをつけよう
例たとえばちょっとだけ頑張がんばった日ひの
甘あまいケーキのことや
あなたがくれた溢あふれそうな愛あいも
ここにね書かいてあるから
大事だいじにしまっておくから

いつか歳としをとって しわくちゃになったら
「いろいろあったな」と
ページをめくり しおり束たばね 見みつけたしるしなぞって
あの日ひのことを懐なつかしく思おもい出だすわ

めくるめく日々ひびにしおりを挟はさもう
例たとえばちょっとだけ泣ないちゃった日ひの
熱あついシャワーのことや
あなたがくれたなにげない言葉ことばも
ここにね書かいてあるから
大事だいじに抱かかえて行いくから

いつか読よませてあげるから