三みツ葉ば葵あおいに 旭あさひが映はえて
天下御免てんかごめんの 旅姿たびすがた
まかり通とおるぞ 六十ろくじゅう余よ洲す
暴あばれ若様わかさま
浮世うきよのよごれを 斬きり捨すてに
金かねも要いらなきゃ お城しろも要いらぬ
恋こいと情なさけに 泣なくもよし
花はなを散ちらして 長七郎ちょうしちろうが
別わかれつらさを
振ふり切きる小袖こそでに ひとしぐれ
空そらを流ながれる 無情むじょうの月つきに
むせぶ流転るてんの 葵あおい笠がさ
若わかい血潮ちしおの 捨すて場ばはどこか
ゆくぞ島原しまばら
徳川とくがわ魂たましい 火ひと燃もえて
三miツtsu葉ba葵aoiにni 旭asahiがga映haえてete
天下御免tenkagomenのno 旅姿tabisugata
まかりmakari通tooるぞruzo 六十rokujuu余yo洲su
暴abaれre若様wakasama
浮世ukiyoのよごれをnoyogorewo 斬kiりri捨suてにteni
金kaneもmo要iらなきゃranakya おo城shiroもmo要iらぬranu
恋koiとto情nasaけにkeni 泣naくもよしkumoyoshi
花hanaをwo散chiらしてrashite 長七郎choushichirouがga
別wakaれつらさをretsurasawo
振fuりri切kiるru小袖kosodeにni ひとしぐれhitoshigure
空soraをwo流nagaれるreru 無情mujouのno月tsukiにni
むせぶmusebu流転rutenのno 葵aoi笠gasa
若wakaいi血潮chishioのno 捨suてte場baはどこかhadokoka
ゆくぞyukuzo島原shimabara
徳川tokugawa魂tamashii 火hiとto燃moえてete