役者やくしゃ頭巾ずきんの 濃こいむらさきに
そっと隠かくした 男おとこの涙なみだ
どうせこの世よが お芝居しばいならば
河原かわはら千鳥ちどりよ 何なにを啼なく
楽屋がくや鏡かがみに浮うかんで 消きえる
幼馴染おさななじみの おもかげいとし
仇あだな仕種しぐさに 身みはやつしても
うそに情じょうが かけらりょか
茶屋ちゃやのともしび 夜よる風かぜにゆれて
ひとり思おもえば せつないこころ
浮名うきなばかりに 影かげさえ細ほそる
あわれ坂田さかたの藤十郎とうじゅうろう
役者yakusya頭巾zukinのno 濃koiむらさきにmurasakini
そっとsotto隠kakuしたshita 男otokoのno涙namida
どうせこのdousekono世yoがga おo芝居shibaiならばnaraba
河原kawahara千鳥chidoriよyo 何naniをwo啼naくku
楽屋gakuya鏡kagamiにni浮ukaんでnde 消kiえるeru
幼馴染osananajimiのno おもかげいとしomokageitoshi
仇adaなna仕種shigusaにni 身miはやつしてもhayatsushitemo
うそにusoni情jouがga かけらりょかkakeraryoka
茶屋chayaのともしびnotomoshibi 夜yoru風kazeにゆれてniyurete
ひとりhitori思omoえばeba せつないこころsetsunaikokoro
浮名ukinaばかりにbakarini 影kageさえsae細hosoるru
あわれaware坂田sakataのno藤十郎toujuurou