うわさ供養 歌詞 松原のぶえ,船村徹 ふりがな付

父とうさん ねぇ 父とうさん そんなに飲のんじゃ いけないわ
男おとこやもめの 淋さびしさをまぎらす気持きもち わかるけど

母かあさん なぁ 母かあさん
娘むすめのこごとは たまらんね

今いまはおもいで話はなしが せめての供養くよう

ほら父とうさん見みて! 今年ことしもこんなに咲さいているわ
母かあさんの植うえた野菊のぎくの花はなが
ねぇ ねえってば…お酒さけばっかり飲のんでないで早はやく!

おまえ 本当ほんとうにこの頃ごろ 母かあさんに似にてきたなあ…
母かあさん なぁ 母かあさん 喧嘩けんかもいっぱい したけれど
今いまに想おもえば あの頃ころが 我わが世よの春はると いうやつか

父とうさん ねぇ 父とうさん
そんな弱気よわきで どうするの

空そらで笑わらっているよな 夕焼ゆうやけとんぼ

父とうさん!私わたしがお嫁よめに行いくときお酒さけやめるって言いったじゃない!
母かあさん見みてたら おこるわよ…

うん わかった わかった だから もう一本いっぽんだけちっょと頼たのむよ!

父とうさん ねぇ 父とうさん まだまだ人生じんせい これからよ
可愛かわいい初孫ういまご 見みせるから 躰からだにだけは 気きをつけて

母かあさん なぁ 母かあさん
しばらくさっちなゃ 行いけないね

いつか夜更よふけてしんみり うわさ供養くよう