霧きりが深ふかくて月山おやまが見みえぬ
山やまがみえなきゃ 明日あしたが見みえぬ
胸むねにかかえたおんなの涙なみだ
アーー アーー
袖そでにこぼれて草くさの露つゆ
想おもい 出羽三山みやまを 六十里ろくじゅうり
越こえてあなたの 後あとを追おう
夜よなべ藁打わらうち 紅緒べにちょの草履ぞうり
指ゆびにくいこむ 見返みかえり峠とうげ
せめてひと言こと 本音ほんねをきけば
アーー アーー
よわい未練みれんも たち切きれる
想おもい出羽三山みやまを 六十里ろくじゅうり
山やまの野菊のぎくを道連みちづれに
根雪ねゆきかき分わけ さわらび摘つんで
夢ゆめを煮込にこんだ恋こいしい昔むかし
寒河江川さがえがわの瀬せ 枕まくらを濡ぬらす
アーー アーー
うすい灯あかりの行者宿ぎょうじゃやど
想おもい 出羽三山みやまを 六十里ろくじゅうり
噂うわさたよりの一人旅ひとりたび
霧kiriがga深fukaくてkute月山oyamaがga見miえぬenu
山yamaがみえなきゃgamienakya 明日ashitaがga見miえぬenu
胸muneにかかえたおんなのnikakaetaonnano涙namida
アaーー アaーー
袖sodeにこぼれてnikoborete草kusaのno露tsuyu
想omoいi 出羽三山miyamaをwo 六十里rokujuuri
越koえてあなたのeteanatano 後atoをwo追oうu
夜yoなべnabe藁打warauちchi 紅緒benichoのno草履zouri
指yubiにくいこむnikuikomu 見返mikaeりri峠touge
せめてひとsemetehito言koto 本音honneをきけばwokikeba
アaーー アaーー
よわいyowai未練mirenもmo たちtachi切kiれるreru
想omoいi出羽三山miyamaをwo 六十里rokujuuri
山yamaのno野菊nogikuをwo道連michiduれにreni
根雪neyukiかきkaki分waけke さわらびsawarabi摘tsuんでnde
夢yumeをwo煮込nikoんだnda恋koiしいshii昔mukashi
寒河江川sagaegawaのno瀬se 枕makuraをwo濡nuらすrasu
アaーー アaーー
うすいusui灯akaりのrino行者宿gyoujayado
想omoいi 出羽三山miyamaをwo 六十里rokujuuri
噂uwasaたよりのtayorino一人旅hitoritabi