彼 歌詞 西郷葉介 ふりがな付

君きみが彼かれの話はなしを口くちにするたび
僕ぼくの胸むねは痛いたんでいくの
君きみがどんな言葉ことばで悪わるく言いっても
僕ぼくには全部ぜんぶ 好すきに聞きこえるの

許ゆるせないって 泣なきながら
僕ぼくの胸むねに顔かおを埋うずめる

零こぼれるその涙なみだも 触ふれ合あう身体からだも
どこを探さがしても僕ぼくはそこにいないんだよ
震ふるえるその手ては誰だれを抱だいているの
こんなに側そばにいても 僕ぼくは彼かれには勝かてない

君きみはずるい人ひとだね
僕ぼくの気持きもちは 痛いたいほど
全部知ぜんぶしってるくせに
きっといつもいつも考かんがえているんだろう
彼かれに愛あいされた夜よるのことを

憎にくまれて 会あえなくなっても
彼かれになりたい 僕ぼくよりはいい

動うごかないその心こころも
味気あじけない呼吸こきゅうも
彼かれなら激はげしく乱みだしてしまうんだろう
君きみの言葉ことば 君きみの声こえ 君きみの話はなし方かた
どんなに愛あいしても僕ぼくは彼かれには勝かてない

ふいに重かさなる瞳ひとみも
さり気げないしぐさも
どこを探さがしても僕ぼくはそこにいないんだよ

空からっぽの身体からだがただ温ぬくもるだけ
どんなに愛あいしても 彼かれになれない

こんなに側そばにいても
僕ぼくは彼かれには勝かてない