時流ときを恨うらんで 合戦たたかい逃のがれ
哀あわれ鶴富つるとみ 旅たびの果はて
深山みやま椎葉しいばの 満天まんてんの星ほし
都恋みやここいしや 草木くさきの宿やどで
運命さだめはかない 秘かくれ花はな
庭にわの山椒さんしょうの木き 鳴なる鈴掛すずかけてよオーホイ
庭にわの小枝こえだで 呼よぶ鈴すずの音おとに
娘むすめごころが 罪越つみこえて
忍しのぶ三年瀬みとせに 命いのちが燃もえる
月つきよ隠かくして この恋こいひとつ
夜毎よごと待まちます 通かよい夫づま
想おもい残のこして 野菊のぎくの別わかれ
通かよう情じょうの 花はなが散ちる
二度にどと戻もどらぬ 大八様だいはちさまの
無事ぶじを祈いのって 踏ふむ舞扇まいおうぎ
涙なみだしぐれの 秘かくれ里ざと
時流tokiをwo恨uraんでnde 合戦tatakai逃nogaれre
哀awaれre鶴富tsurutomi 旅tabiのno果haてte
深山miyama椎葉shiibaのno 満天mantenのno星hoshi
都恋miyakokoiしやshiya 草木kusakiのno宿yadoでde
運命sadameはかないhakanai 秘kakuれre花hana
庭niwaのno山椒sansyouのno木ki 鳴naるru鈴掛suzukaけてよketeyoオoーホイhoi
庭niwaのno小枝koedaでde 呼yoぶbu鈴suzuのno音otoにni
娘musumeごころがgokoroga 罪越tsumikoえてete
忍shinoぶbu三年瀬mitoseにni 命inochiがga燃moえるeru
月tsukiよyo隠kakuしてshite このkono恋koiひとつhitotsu
夜毎yogoto待maちますchimasu 通kayoいi夫duma
想omoいi残nokoしてshite 野菊nogikuのno別wakaれre
通kayoうu情jouのno 花hanaがga散chiるru
二度nidoとto戻modoらぬranu 大八様daihachisamaのno
無事bujiをwo祈inoってtte 踏fuむmu舞扇maiougi
涙namidaしぐれのshigureno 秘kakuれre里zato