僕ぼくが僕ぼくで在あるため守まもるもの、
居場所いばしょの為無ためなくしたもの。
どちらも僕ぼくには上手うまく量はかれずに
消きえ入いりそうな声こえで叫さけんでた。
「此処ここに居いたい」
抱かかえ、纏まとった嘘うその重おもさで上手うまく立たてない。
僕ぼくは必要ひつようとされる為ためならそれで良よかった。
ただ、
傷付きずつけることなんかより
傷付きずつくほうが楽らくで
“此処ここに居いる不確ふたしかさ”
それだけが怖こわかったんだ。
手てのひらから溢あふれる砂すなのように
すり抜ぬけてく自分自身じぶんじしん。
上手うまくやり過すごしていく器用きようさを
僕ぼくは手てにしてたつもりだった。
不完全ふかんぜんな部分ぶぶんを見みせられず
作つくり物もの花はなびら身みにつけて、
枯かれることも出来できない僕ぼくは
消きえ入はいりそうな声こえで叫さけんでた。
「此処ここに居いたい」
塞ふさぎ、自分じぶんを押おし殺ころしてた。それでよかった。
全部必要ぜんぶひつようとされたいからだった。
僕ぼくが僕ぼくで在あるために――。
手てのひらから溢あふれる砂すなのように
すり抜ぬけてく自分自身じぶんじしん。
ここに居いて良いいと、それだけの人ひとと
言いえるような僕ぼくはまだいないけど
僕ぼくが僕ぼくで在あるため守まもるもの、
居場所いばしょの為無ためなくしたものでさえ背負せおってくよ。
それしか出来できない。
君きみに届とどくように叫さけんでる。
「此処ここに居いるよ」
僕bokuがga僕bokuでde在aるためrutame守mamoるものrumono、
居場所ibasyoのno為無tamenaくしたものkushitamono。
どちらもdochiramo僕bokuにはniha上手umaくku量hakaれずにrezuni
消kiえe入iりそうなrisouna声koeでde叫sakeんでたndeta。
「此処kokoにni居iたいtai」
抱kakaえe、纏matoったtta嘘usoのno重omoさでsade上手umaくku立taてないtenai。
僕bokuはha必要hitsuyouとされるtosareru為tameならそれでnarasorede良yoかったkatta。
ただtada、
傷付kizutsuけることなんかよりkerukotonankayori
傷付kizutsuくほうがkuhouga楽rakuでde
“此処kokoにni居iるru不確futashiかさkasa”
それだけがsoredakega怖kowaかったんだkattanda。
手teのひらからnohirakara溢afuれるreru砂sunaのようにnoyouni
すりsuri抜nuけてくketeku自分自身jibunjishin。
上手umaくやりkuyari過suごしていくgoshiteiku器用kiyouさをsawo
僕bokuはha手teにしてたつもりだったnishitetatsumoridatta。
不完全fukanzenなna部分bubunをwo見miせられずserarezu
作tsukuりri物moのno花hanaびらbira身miにつけてnitsukete、
枯kaれることもrerukotomo出来dekiないnai僕bokuはha
消kiえe入haiりそうなrisouna声koeでde叫sakeんでたndeta。
「此処kokoにni居iたいtai」
塞fusaぎgi、自分jibunをwo押oしshi殺koroしてたshiteta。それでよかったsoredeyokatta。
全部必要zenbuhitsuyouとされたいからだったtosaretaikaradatta。
僕bokuがga僕bokuでde在aるためにrutameni――。
手teのひらからnohirakara溢afuれるreru砂sunaのようにnoyouni
すりsuri抜nuけてくketeku自分自身jibunjishin。
ここにkokoni居iてte良iいとito、それだけのsoredakeno人hitoとto
言iえるようなeruyouna僕bokuはまだいないけどhamadainaikedo
僕bokuがga僕bokuでde在aるためrutame守mamoるものrumono、
居場所ibasyoのno為無tamenaくしたものでさえkushitamonodesae背負seoってくよttekuyo。
それしかsoreshika出来dekiないnai。
君kimiにni届todoくようにkuyouni叫sakeんでるnderu。
「此処kokoにni居iるよruyo」