女おんなごころの 煩悩ぼんのうは
何なにで拭ふいたら 取とれますか
灰はいになるまで 燃もえるのが
憎にくい女おんなの 性さがですか
いまは他人たにんの あの人ひとが
忘わすれられずに 薬王やっこう坂ざか
転ころびながらも ひとり越ごえ
冬ふゆの鞍馬あんばの雪ゆきに舞まう ああ 未練みれん舞まい
百ひゃくと八やっつの 鐘かねの音ねは
迷まよい断たち切きる 音おとですか
消きえぬ時ときには 私わたしだけ
鐘かねを撞つかせて くれますか
浮ういた浮ういたの 木屋町きやまちの
恋こいはひと夜よの 冬桜ふゆざくら
雪ゆきに散ちり敷しく 徒花あだばなと
承知しょうちしながら後あとを引ひく ああ 乱みだれ舞まい
みれん走はしり根ね 木きの根ね道みち
草履ぞうり取とられて 足袋たびはだし
幹みきにすがって 立たち上あがり
暮くれの貴船きぶねの雪ゆきに舞まう ああ 女舞おんなまい
女onnaごころのgokorono 煩悩bonnouはha
何naniでde拭fuいたらitara 取toれますかremasuka
灰haiになるまでninarumade 燃moえるのがerunoga
憎nikuいi女onnaのno 性sagaですかdesuka
いまはimaha他人taninのno あのano人hitoがga
忘wasuれられずにrerarezuni 薬王yakkou坂zaka
転koroびながらもbinagaramo ひとりhitori越goえe
冬fuyuのno鞍馬anbaのno雪yukiにni舞maうu ああaa 未練miren舞maいi
百hyakuとto八yaxtuつのtsuno 鐘kaneのno音neはha
迷mayoいi断taちchi切kiるru 音otoですかdesuka
消kiえぬenu時tokiにはniha 私watashiだけdake
鐘kaneをwo撞tsuかせてkasete くれますかkuremasuka
浮uいたita浮uいたのitano 木屋町kiyamachiのno
恋koiはひとhahito夜yoのno 冬桜fuyuzakura
雪yukiにni散chiりri敷shiくku 徒花adabanaとto
承知syouchiしながらshinagara後atoをwo引hiくku ああaa 乱midaれre舞maいi
みれんmiren走hashiりri根ne 木kiのno根ne道michi
草履zouri取toられてrarete 足袋tabiはだしhadashi
幹mikiにすがってnisugatte 立taちchi上aがりgari
暮kuれのreno貴船kibuneのno雪yukiにni舞maうu ああaa 女舞onnamaいi