今いまここに ここだけに 書かき残のこすことを
許ゆるされた詩人しじんがいたとして
今いまここに その最期さいごに 彼かれは何なにを想おもい描えがき
白紙はくしを埋うめるだろう?
残のこり花火はなびに そっと 火ひを点つけても
まだ僕ぼくは君きみがいる気きがしてた
儚はかなくて すぐ消きえた その花火はなびに
吹ふく風かぜはあの日ひの匂においがした
あれから僕ぼくは 何なにか一ひとつを
守まもり続つづけてこれたのかな
忘わすれないように
消きえないように
僕ぼくは何なにを残のこすだろう
西にし空ぞらの向むこう 夕陽ゆうひが染そめる
オレンジ色いろを観みていた
今いまここに ここだけに 書かき残のこすことを
許ゆるされた詩人しじんが書かいたのは
詩しではなく 文字もじもなく たった一枚いちまい
広々ひろびろと描えがかれた絵えだったらしい
"優やさしい色いろ"と君きみが気きに入いって
その色いろばかり選えらんでいたから
青あおい花火はなびがたくさん残のこって
優やさしさだけが空そらに写うつった
忘わすれないように
消きえないように
僕ぼくは何なにを残のこすだろう
西にし空ぞらの向むこう 夕陽ゆうひが落おちて
今日きょうが過すぎていく
消きえないように
名なもないような
歌うたに僕ぼくらを残のこして
君きみだけがいない 街まちを照てらした
オレンジ色いろを描えがいた
今imaここにkokoni ここだけにkokodakeni 書kaきki残nokoすことをsukotowo
許yuruされたsareta詩人shijinがいたとしてgaitatoshite
今imaここにkokoni そのsono最期saigoにni 彼kareはha何naniをwo想omoいi描egaきki
白紙hakushiをwo埋uめるだろうmerudarou?
残nokoりri花火hanabiにni そっとsotto 火hiをwo点tsuけてもketemo
まだmada僕bokuはha君kimiがいるgairu気kiがしてたgashiteta
儚hakanaくてkute すぐsugu消kiえたeta そのsono花火hanabiにni
吹fuくku風kazeはあのhaano日hiのno匂nioいがしたigashita
あれからarekara僕bokuはha 何naniかka一hitoつをtsuwo
守mamoりri続tsuduけてこれたのかなketekoretanokana
忘wasuれないようにrenaiyouni
消kiえないようにenaiyouni
僕bokuはha何naniをwo残nokoすだろうsudarou
西nishi空zoraのno向muこうkou 夕陽yuuhiがga染soめるmeru
オレンジorenji色iroをwo観miていたteita
今imaここにkokoni ここだけにkokodakeni 書kaきki残nokoすことをsukotowo
許yuruされたsareta詩人shijinがga書kaいたのはitanoha
詩shiではなくdehanaku 文字mojiもなくmonaku たったtatta一枚ichimai
広々hirobiroとto描egaかれたkareta絵eだったらしいdattarashii
"優yasaしいshii色iro"とto君kimiがga気kiにni入iってtte
そのsono色iroばかりbakari選eraんでいたからndeitakara
青aoいi花火hanabiがたくさんgatakusan残nokoってtte
優yasaしさだけがshisadakega空soraにni写utsuったtta
忘wasuれないようにrenaiyouni
消kiえないようにenaiyouni
僕bokuはha何naniをwo残nokoすだろうsudarou
西nishi空zoraのno向muこうkou 夕陽yuuhiがga落oちてchite
今日kyouがga過suぎていくgiteiku
消kiえないようにenaiyouni
名naもないようなmonaiyouna
歌utaにni僕bokuらをrawo残nokoしてshite
君kimiだけがいないdakegainai 街machiをwo照teらしたrashita
オレンジorenji色iroをwo描egaいたita