持たざる者に配りたいのか 歌詞 あべりょう ふりがな付

エネルギーは 電気でんき 熱ねつ 運動うんどう 質量しつりょう どれがどれに変かわれど
その総量そうりょうは 前後ぜんごで一定いってい不変ふへんな エネルギー保存則ほぞんそく
その中なかの熱力学ねつりきがく第だい一いち法則ほうそく 温度おんどが高たかいとは
分子ぶんし運動うんどうエネルギー高たかいこと その運動うんどうこそが熱ねつ

燃もえるロウソクの ロウの炭素Cと 酸素Oが持もち寄よる
エネルギーの反応熱はんのうねつを
分子ぶんし運動うんどうとし持もち出だし 飛とび出だすCO2

それが周まわりの空気くうきにぶつかり 分子ぶんし運動うんどう 温度おんど上昇じょうしょう
かざした手ても つられて分子ぶんし運動うんどうして 熱ほてっとなる

ロウソクの熱ねつが 周まわりに伝搬でんぱん 部屋へや温あたため 家いえ温あたため
大気たいき温あたため 地球ちきゅう温あたためる 分子ぶんし運動うんどうのドミノ倒たおし
暑あつさは 寒さむさに熱ねつを渡わたして 分子ぶんし運動うんどうは静しずまり
熱ねつを持もたざる者ものに配くばりたがる 熱力学ねつりきがく第だい二に法則ほうそく

その法則ほうそくは エントロピーの増大ぞうだいの法則ほうそくともいわれ
一部いちぶに偏かたよる熱ねつが攪拌こうはんし 秩序ちつじょが無秩序むちつじょに向むかい
振動しんどうにムラがあった分子ぶんしは 平衡へいこうの状態じょうたいに向むかい
持もたざる者ものに すべて配くばりたがる 熱力学ねつりきがく第だい二に法則ほうそく

凍いてつく宇宙うちゅうに浮うかぶ 地球ちきゅうも太陽たいようエネルギー使つかい
生態系せいたいけいという秩序作ちつじょづくり 無秩序むちつじょな宇宙うちゅうに抗あらがい
絶対ぜったい零れい度ど望のぞむ宇宙うちゅうと 平熱へいねつが36℃どのヒト
勝かち目めの無ない宇宙うちゅうの真理しんりに 抗あらがい続つづけることこそ 命いのち

エントロピーと呼よばれる無秩序むちつじょを 増大ぞうだいしたがる宇宙うちゅうで
分子ぶんしの運動うんどうで 熱ねつな秩序ちつじょを守まもることが 生いきる目的もくてき
持もたざる者ものに 温あたたかいスープ 配くばり過すぎることが
「命いのちにとって善ぜんなのか?」と問とう 熱力学ねつりきがく第だい二に法則ほうそく