八月、夕立雨と君の影 歌詞 n-buna ふりがな付

夕立ゆうだち、雨色あめいろに染そまる
揺ゆれた葉はっぱに君きみの声こえと
掠かすめて また夢ゆめが終おわる
夏模様なつもように街まちが暮くれてく

ねぇ

意味いみのない言葉ことばで連つれてく
夕暮ゆうぐれ坂ざか 君きみの涙なみだ
雨模様あめもように夏なつが暮くれてく
いじけた昨日きのうが笑わらって見みえた

ねぇ

消きえない 消けせない
思おもい出でと街まちの隅すみで
雨上あめあがり 影かげが二ふたつ
錆付さびついて軋きしむ心こころに響ひびく言葉ことばが
ゆるり ゆるりと溶とける
一人ひとり 蝉時雨せみしぐれ 夏なつの狭間はざま

ねぇ

ようやく雨音あまおとが止とまる
寂さびしそうに君きみが呟つぶやく
これでもう今日きょうはさよならなんて
夢ゆめで会あえるから別べつにいいさ

ねぇ

週末しゅうまつ 晴はれ色いろの彼方かなた
揺ゆれた葉はっぱに雨あめの雫しずく
君きみを待まつ僕ぼくだけがここに
いつまで経たとうと君きみは見みえずに

ねぇ

ねぇ

呼よべない 知しらない
二人ふたりいた時ときの隅すみで
影送かげおくり君きみと触ふれた
揺ゆらめいて光ひかる
あの時ときの君きみはどこか
寂さびしく笑わらって見みえた
二人ふたり 蝉時雨せみしぐれ 夢ゆめの彼方かなた

夕暮ゆうぐれ坂ざか 君きみを見みてる
夏模様なつもようの先さきに暮くれてく
追おいつこうとその手てを伸のばす
夢ゆめの中なかそっと君きみが消きえてく

ねぇ

揺ゆれない 見みえない
思おもい出でと夏なつの隅すみで
雨上あめあがり 君きみが一人ひとり
錆付さびついて軋きしむ心こころに響ひびく笑顔えがおが
ゆらりゆらりと消きえる
今いまも 君きみは どこか

呼よべない知しらない
夏蝉なつせみ 記憶きおくの隅すみで
影送かげおくり君きみが笑わらう
揺ゆらめいて光ひかる
雨上あめあがり 僕ぼくは今いまも
君きみの影かげを探さがして
あの日ひに消きえてく君きみを探さがして

一人ひとり 蝉時雨せみしぐれ 夏なつの狭間はざま