下したへ下したへと 根ねを伸のばし
雨風あめかぜ 嵐あらしに 耐たえて立たつ
優やさしく清きよく しなやかな
母ははによく似にた その姿すがた
あの故郷こきょうの 山里やまざとで
凛りんと咲さいてる 淡墨うすずみ桜さくら
夢ゆめは枯かれない 散ちらさない
待まつほど大おおきく 育そだてます
哀かなしい時ときも ほほえみを
胸むねに咲さかせて 生いきてゆく
無口むくちな母ははの 面影おもかげが
花はなに重かさなる 淡墨うすずみ桜さくら
泣ないた分ぶんだけ 倖しあわせが
必かならず来くるよと 母ははの声こえ
根雪ねゆきは溶とけて 川かわになる
蕾つぼみ開ひらいて 夜よるは明あける
私わたしの春はるも きっと来くる
咲さけよ匂におえよ 淡墨うすずみ桜さくら
下shitaへhe下shitaへとheto 根neをwo伸noばしbashi
雨風amekaze 嵐arashiにni 耐taえてete立taつtsu
優yasaしくshiku清kiyoくku しなやかなshinayakana
母hahaによくniyoku似niたta そのsono姿sugata
あのano故郷kokyouのno 山里yamazatoでde
凛rinとto咲saいてるiteru 淡墨usuzumi桜sakura
夢yumeはha枯kaれないrenai 散chiらさないrasanai
待maつほどtsuhodo大ooきくkiku 育sodaてますtemasu
哀kanaしいshii時tokiもmo ほほえみをhohoemiwo
胸muneにni咲saかせてkasete 生iきてゆくkiteyuku
無口mukuchiなna母hahaのno 面影omokageがga
花hanaにni重kasaなるnaru 淡墨usuzumi桜sakura
泣naいたita分bunだけdake 倖shiawaせがsega
必kanaraずzu来kuるよとruyoto 母hahaのno声koe
根雪neyukiはha溶toけてkete 川kawaになるninaru
蕾tsubomi開hiraいてite 夜yoruはha明aけるkeru
私watashiのno春haruもmo きっとkitto来kuるru
咲saけよkeyo匂nioえよeyo 淡墨usuzumi桜sakura