町まちを流ながれる 小ちいさな川かわに
映うつるおんなの 春はると冬ふゆ
ままにならない 人ひとの世よを
渡わたり切きれない 渡わたりたい
何度なんど足踏あしぶみ したのやら
雨あめも吐息といきの しのぶ坂さか
にわか仕立じたての 幸しあわせよりも
いいの私わたしは 身みの丈たけで
ましてあなたに 故郷こきょうの
同おなじ匂においを 見みるのです
流ながれゆく世よの 片隅かたすみで
お酒さけ注そそぎ合あう しのぶ坂さか
人ひとの心こころは 見みえないけれど
心遣こころづかいは よく見みえる
そっと指輪ゆびわを 手渡てわたされ
なぞるそばから もう涙なみだ
無駄むだじゃなかった まわり道みち
明日あしたが見みえます しのぶ坂さか
町machiをwo流nagaれるreru 小chiiさなsana川kawaにni
映utsuるおんなのruonnano 春haruとto冬fuyu
ままにならないmamaninaranai 人hitoのno世yoをwo
渡wataりri切kiれないrenai 渡wataりたいritai
何度nando足踏ashibuみmi したのやらshitanoyara
雨ameもmo吐息toikiのno しのぶshinobu坂saka
にわかniwaka仕立jitaてのteno 幸shiawaせよりもseyorimo
いいのiino私watashiはha 身miのno丈takeでde
ましてあなたにmashiteanatani 故郷kokyouのno
同onaじji匂nioいをiwo 見miるのですrunodesu
流nagaれゆくreyuku世yoのno 片隅katasumiでde
おo酒sake注sosoぎgi合aうu しのぶshinobu坂saka
人hitoのno心kokoroはha 見miえないけれどenaikeredo
心遣kokorodukaいはiha よくyoku見miえるeru
そっとsotto指輪yubiwaをwo 手渡tewataされsare
なぞるそばからnazorusobakara もうmou涙namida
無駄mudaじゃなかったjanakatta まわりmawari道michi
明日ashitaがga見miえますemasu しのぶshinobu坂saka