インタビュー 歌詞 奥井亜紀 ふりがな付

ひさしぶりの快晴かいせい
公園こうえんのベンチに話はなしかけてみた
今いままでどれくらいの人達ひとたちが
腰こしかけていきましたか?

数かぞえたことはないけど
一度いちど座すわった人ひとのことは忘わすれない
居場所いばしょ探さがしてさすらう人ひとや
通とおりがかりの子猫こねこのことを

ここで眠ねむってしまう人ひとたちと
夢ゆめのなかでおしゃべりしている
泣なき出だす人ひとたちの哀かなしみは
支かえきれないほど重おもいものです

鏡かがみをみているだけでは わからない自分じぶんのこと
人ひとの大おおきさは 高たかさでも重おもさでもない
みんなここで思おもい出だすのさ
青空あおぞらが足たりなかった心こころ

楽たのしそうに通とおり過すぎる人ひとに
点数てんすうつけてふてくされている
子供こどもは大人おとなになっていくとき
うまれた意味いみをさがしはじめる

家族かぞくがゴミ箱ばこに捨すてたのは
優やさしさだったと嘆なげく御主人ごしゅじん
娘むすめの一人旅ひとりたびを許ゆるして
仲直なかなおりしたのは こんな季節きせつ

支ささえあうことができれば 思おもいがけないところまで
人生じんせいは続つづく 過あやまちは正解せいかいにかわる
ここで愛あいを思おもい出だすのさ
抱だきしめられた 優やさしいぬくもり

ひさしぶりの快晴かいせい
公園こうえんのベンチに座すわって話はなしをきいた
もしもどこかへ行いけるとしたら?
疲つかれた人ひとのそばにいくでしょう
腰こしかけてくださいと言いうでしょう