石をつらぬく滴であれ 歌詞 堀内孝雄 ふりがな付

澄すみ渡わたる水みず てのひら浸ひたせば
日々ひびの垢あかに 流ながれも濁にごるか
汚よごれなければ 生いきてはいけない
それが時ときに 男おとこなんだろう

誰だれも自分じぶんを わかっちゃくれない
ならば誰だれかを わかってやれたか
見返みかえりばかり 望のぞんでいるから
声こえはうまく 届とどかないんだろう

泣なくならないて
歯はを食くいしばり
ここが人生じんせい 一度いちどきり
石いしをつらぬく滴しずくであれ

はじめはなにも なかっただろうに
いつのまにか 背負せおうものは重おもい
未練みれんや欲よくで 軋きしんだ心こころも
語かたる夢ゆめは まだあるんだろう

泣なくだけ泣ないて
空そら 見上みあげれば
戻もどれぬ道みちの真まん中なかで
石いしをつらぬく滴しずくであれ

泣なくならないて
歯はを食くいしばり
ここが人生じんせい 一度いちどきり
石いしをつらぬく滴しずくであれ