運命うんめいの女神めがみ様さまが目めをとめた
「なんて可愛かわいい赤あかん坊ぼうだこと。
そうだわ!あの子こに魔法まほうをかけて遊あそびましょう」
くぼんた両目りょうめ 痩やせぎすな体からだ
私わたしを見みれば誰だれもが言いうのです
「化ばけ物もの!お前まえは同おなじ人間にんげんじゃないんだよ」
と
悲かなしいなんて思おもわない だって
思おもえばほら また涙なみだがあふれてくるわ
もしも願ねがいが一ひとつ叶かなうなら
世界せかいでたった一人ひとりだけの友達ともだちを
生いきることは素晴すばらしいこと
そんな風ふうに私わたしも思おもってみたい
「鼠ねずみはなんで嫌きらわれるのでしょう?」
彼かれらは笑わらって「汚きたないからだろう」
「それなら答こたえて、目めの見みえない僕ぼくのために。
見みてみぬふりに理不尽りふじんな差別さべつ、
それって鼠ねずみとどっちが汚きたない?」
後退あとずさる彼かれらに続つづけて言いうんだ
「二度にどとするな!」
嬉うれしいのになぜでしょうか だって
涙なみだがほら やっぱりあふれてくるのです
もしもなりたいものになれるなら
あなたの前まえでは普通ふつうの女おんなの子こに
想おもうほどに胸むねが苦くるしい
どうして私わたしは私わたしなのですか?
君きみは優やさしい女おんなの子こ
なのにいつも自分じぶんを責せめる
慰なぐさめてあげたい君きみを
そうだ ここに咲さいた花はなを君きみにあげよう
それは見事みごとな白しろいユリの花はな
そっと君きみの近ちかくに置おいていくよ
運命うんめいの女神様めがみさまは意地悪いじわるだ
「醜みにくいあの子こを見みたらどんな顔かお
するんでしょう、見みものね」
目めよ治なおれと魔法まほうをかける
花はなは黒くろく闇やみのように染そまる
それは不吉ふきつな黒くろいユリの花はな
「お前まえに彼かれから贈おくり物ものだ、そら拾ひろいなさい」
ああ これはきっと罰ばつです だって
私わたしが身みの程知ほどしらずに恋こいをしたから
いっそ死しんでしまえばいいのでしょう
あなたは叫さけぶ
「泣なかないで、僕ぼくがずっと
死しぬまで側そばにいる。だからさ、
今日きょうから君きみは普通ふつうの女おんなの子こさ」
……それに見みなよ?
悪夢あくむのような魔法まほうはほら
解とけたみたい
運命unmeiのno女神megami様samaがga目meをとめたwotometa
「なんてnante可愛kawaiいi赤akaんn坊bouだことdakoto。
そうだわsoudawa!あのano子koにni魔法mahouをかけてwokakete遊asoびましょうbimasyou」
くぼんたkubonta両目ryoume 痩yaせぎすなsegisuna体karada
私watashiをwo見miればreba誰dareもがmoga言iうのですunodesu
「化baけke物mono!おo前maeはha同onaじji人間ningenじゃないんだよjanaindayo」
とto
悲kanaしいなんてshiinante思omoわないwanai だってdatte
思omoえばほらebahora またmata涙namidaがあふれてくるわgaafuretekuruwa
もしもmoshimo願negaいがiga一hitoつtsu叶kanaうならunara
世界sekaiでたったdetatta一人hitoriだけのdakeno友達tomodachiをwo
生iきることはkirukotoha素晴subaらしいことrashiikoto
そんなsonna風fuuにni私watashiもmo思omoってみたいttemitai
「鼠nezumiはなんでhanande嫌kiraわれるのでしょうwarerunodesyou?」
彼kareらはraha笑waraってtte「汚kitanaいからだろうikaradarou」
「それならsorenara答kotaえてete、目meのno見miえないenai僕bokuのためにnotameni。
見miてみぬふりにteminufurini理不尽rifujinなna差別sabetsu、
それってsorette鼠nezumiとどっちがtodotchiga汚kitanaいi?」
後退atozusaるru彼kareらにrani続tsuduけてkete言iうんだunda
「二度nidoとするなtosuruna!」
嬉ureしいのになぜでしょうかshiinoninazedesyouka だってdatte
涙namidaがほらgahora やっぱりあふれてくるのですyappariafuretekurunodesu
もしもなりたいものになれるならmoshimonaritaimononinarerunara
あなたのanatano前maeではdeha普通futsuuのno女onnaのno子koにni
想omoうほどにuhodoni胸muneがga苦kuruしいshii
どうしてdoushite私watashiはha私watashiなのですかnanodesuka?
君kimiはha優yasaしいshii女onnaのno子ko
なのにいつもnanoniitsumo自分jibunをwo責seめるmeru
慰nagusaめてあげたいmeteagetai君kimiをwo
そうだsouda ここにkokoni咲saいたita花hanaをwo君kimiにあげようniageyou
それはsoreha見事migotoなna白shiroいiユリyuriのno花hana
そっとsotto君kimiのno近chikaくにkuni置oいていくよiteikuyo
運命unmeiのno女神様megamisamaはha意地悪ijiwaruだda
「醜minikuいあのiano子koをwo見miたらどんなtaradonna顔kao
するんでしょうsurundesyou、見miものねmonone」
目meよyo治naoれとreto魔法mahouをかけるwokakeru
花hanaはha黒kuroくku闇yamiのようにnoyouni染soまるmaru
それはsoreha不吉fukitsuなna黒kuroいiユリyuriのno花hana
「おo前maeにni彼kareからkara贈okuりri物monoだda、そらsora拾hiroいなさいinasai」
ああaa これはきっとkorehakitto罰batsuですdesu だってdatte
私watashiがga身miのno程知hodoshiらずにrazuni恋koiをしたからwoshitakara
いっそisso死shiんでしまえばいいのでしょうndeshimaebaiinodesyou
あなたはanataha叫sakeぶbu
「泣naかないでkanaide、僕bokuがずっとgazutto
死shiぬまでnumade側sobaにいるniiru。だからさdakarasa、
今日kyouからkara君kimiはha普通futsuuのno女onnaのno子koさsa」
……それにsoreni見miなよnayo?
悪夢akumuのようなnoyouna魔法mahouはほらhahora
解toけたみたいketamitai