黒い海峡 歌詞
- 文字サイズ
- ふりがな
- ダークモード
家いえを出でたあの子こが はるばる越こえた
汐路しおじの渦うずに…
紅あかい花はなが 紅あかい花はなが しずむ
海峡かいきょうの秋あきを ひとり渡わたるかもめ
泪なみだぐむあの子この さみしい顔かおが
乱みだれた文字もじの…
残のこし文ぶんに 残のこし文ぶんに ダブル
海峡かいきょうの月つきが 俺おれの眉まゆにかかる
生いきて呉くれあの子こよ 死しぬなと祈いのる
連絡船れんらくせんの…
黒くろい影かげも 黒くろい影かげも ゆれて
馬骨
2022/10/18 04:25
海峡の空に星が一つ飛んで、家を出たあの子が遥々超えた汐路の渦に…紅い花が、紅い花が沈む・・海峡の秋を一人渡る鴎、泪ぐむあの娘の寂しい顔が、乱れた文字の…残し文に残し文にダブル・・黒い海峡の映画を見た人にはこの歌詞の意味が胸につかえる、十朱幸代の顔が実に哀しく美しく見えた映画である・・哀しく渦巻く汐路の渦に、紅い花が沈む・・