冥界通信～慕情編 歌詞 上坂すみれ ふりがな付

恋こいはいばらの獣道けものみち
傷付きずつくほどに愛いとおしい
赤あかく咲さくのは彼岸花ひがんばな
青あおく濡ぬれるは袖そでしぐれ

灯明とうみょう点ともしましょ 七回忌しちかいき
恋文こいぶみ綴つづりましょ 黄泉よみの国くに

あなた 永遠とわにお慕したいします
あなた 時ときに終おわりはないわ
闇やみの果はてで お待まちします

地獄じごくの沙汰さたは金かねじゃろう
おろちの道みちは蛇へびじゃろう
あの世よこの世よの隔へだてなく
夢ゆめは続つづくでございます

墓石はかいし湿しめしましょ 手向たむけ水みず
花束はなたば供そなえましょ 位牌いはい堂どう

※あなた 永遠とわにお慕したいします
あなた 時ときに終おわりはないわ
闇やみの果はてで お待まちします

覚おぼえてますか
出逢であった頃ころを
娘むすめは十七じゅうしち
男おとこは二十はたち
燃もえるような
焦こがれるような
遠とおく甘あまい記憶きおく

覚おぼえてますか
誓ちかいの夜よるを
鎮守ちんじゅの杜もりの
月夜つきよの褥しとね
怖こわいような
恥はじらうような
貴とうとく聖きよい一いち夜や

あなた 永遠とわにお慕したいします
あなた 時ときに終おわりはないわ
闇やみの果はてで お待まちします

あなた寒さむくはないですか
冥土めいどの雨あめは冷つめたかろ
あなた寂さびしくないですか
奈落ならくの道みちは暗くらかろう

かしこ