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原作は大人気の“クソ4コマ”!
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アニメ『ポプテピピック』は、大川ぶくぶによって、2014年から連載された4コマギャグ漫画が原作です。
テレビアニメは、2018年1月に全12話、2019年4月に、13話・14話を1時間スペシャルとして放送されました。
原作は、過去に2回、連載が打ち切られましたが、ファンの熱望とアニメ化をきっかけに、短期間で復活を遂げたほど、根強い人気を持っています。
メインキャラはたったふたり!
見た目が“短いほう”のポプ子と“長いほう”のピピ美、2人は女子中学生なんです。
ポプ子は、過激な発言で人を煽る女の子。
人に煽られると釘バットを持って、ブチ切れてしまいます。
ピピ美は、そんなポプ子を許せる包容力の持ち主で、怒らせると怖いタイプの女の子。
ふたりとも、出版元の竹書房に喧嘩を売るなど、なりふり構わず暴れ放題!
アニメも、ブチ切れて終わるネタも多く、大抵オチがありません。
しかし、元ネタに寄せすぎたパロディ、不条理なギャグセンス、時折見せる愛らしさがクセになり、ついつい読みたくなってしまう魅力があります。
そういった意味で、原作は、“クソ漫画”、アニメは“クソアニメ”と呼ばれ、ファンから愛されています。
これらの評価は、決して蔑んでいるのではなく、作品への“褒め言葉”として使われているのが印象的な作品です。
前代未聞!80人の豪華声優が演じたふたり!
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アニメ『ポプテピピック』の魅力といえば、出演声優の豪華、その多さにあります。
なんと、ポプ子役40名、ピピ美役40名、総勢80名の声優が出演しているんです!
衝撃の第1話Aパートは、なんとポプ子:江原正士、ピピ美:大塚芳忠と、渋いおじさま系ベテラン声優が担当しています!
当初決まっていた、ポプ子:小松未可子、ピピ美:上坂すみれではなかったのです。
実は、漫画でポプ子とピピ美がアニメ化した時に希望していたキャストをそのまま呼ぶという大胆な演出でした。
さらに、Bパートは、本編と同じエピソードで声優を変えた“再放送”。
しかも、毎回声優が変わるという、大胆でお金のかかった手法で、物語を盛り上げていきます!
出演声優には、小山力也・高木渉、こおろぎさとみ・矢島晶子、小山茉美・三石琴乃と、国民的人気アニメ出演声優も勢ぞろい!
もちろん、悠木碧・竹達彩奈、小野友樹・小野賢章、花澤香菜・戸松遙など人気声優もたくさん出演していますよ。
また、原作者・大川ぶくぶの好きな『IDOLM@STERシリーズ』の出演声優にエンディングテーマを歌わせたりと、やりたい放題。
豪華すぎるキャスティングセンスには、毎回度肝を抜かされますね!
声優が変われば、キャラクターとストーリーの印象が劇的に変わり、毎回新鮮な気持ちで見ることができます。
出演声優によっては、アドリブで、出演作のパロディ台詞が入るので、是非最後まで集中して楽しんでいただきたいです。
AパートとBパートを間違い探しのように、じっくり聴くのも面白いですよ。
クセになるギャグの嵐に目が離せない!
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『ポプテピピック』には、もう一度見たい!、次回も見たいと思いたくなる不思議な中毒性を持っています。
毎回作風の異なるメインストーリー(パロディ)、原作4コマの小ネタ、クリエイターコンビAC部が手掛けるショートギャグ“ボブネミミッミ”、人形アニメによるMV、まともに作らない料理番組などなど、毎回様々なコーナーが目白押し。
一話完結のショートギャグ集なので、途中から見ても、気軽に笑えるのが魅力的ですね。
合間合間に出演声優による“ポプテピピック!”の掛け声が入り、ネタとネタの間にメリハリが付いていて、とても見やすいです。
次のギャグを新鮮な気分で見れますよ!
実際、アニメ放送時、インターネットを通じて話題になり、1話のニコニコ動画の再生数は、500万回を突破。
2話以降も100万回以上再生されています。
次回も読みたくなる原作の良さをそのまま活かしたアニメ作品に仕上がっていますね。
まずは、気軽にお気に入り声優の出演回から『ポプテピピック』をご覧になって、ユーモア溢れるブラックコメディをご堪能下さい。
ピンチを救うヒーロー!蒼井翔太!!
そして、『ポプテピピック』では、キングレコードに属する人気声優・蒼井翔太が大活躍!実写での登場に驚いた方も多いのではないでしょうか?
彼の役目は、時間を巻き戻して、困っている人を助けること。
14話では、“蒼井翔太、なんとかせーい”とふたりに言われたほど頼りになる存在です。
12話と14話では、エンディングテーマを歌っていて、透明感のある歌声に聴き入りたくなりますよ。
是非、彼の活躍と、歌声にも耳を傾けてご覧下さいね。
クソアニメっぽい?耳に残るカッコいいOP!
アニメ『ポプテピピック』の主題歌を担当するのは、人気声優・上坂すみれ!
上坂すみれは、『艦隊これくしょん』の吹雪役、現在放送中の『スタートゥインクルプリキュア』のキュアコスモ役で有名な人気声優です。
歌手としては、アニメ『波打ち際のむろみさん』の主題歌『七つの海よりキミの海』でデビュー。
『鬼灯の冷徹』1期・2期のエンディングテーマ、『アホガール』のエンディングテーマなど数々のアニメタイアップ楽曲を歌ってきました!
3話でピピ美を担当した、彼女が歌う主題歌『POP TEAM EPIC』は、アニメソングには珍しい、疾走感溢れるエレクトリックチューン。
クソアニメの主題歌らしくないカッコいいサウンドと、不思議な歌詞に注目して見て下さい。
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見慣れた景色に潜むイデア
いつだって君は監視されてる
クルクル 野花結び合わせて
まわる青色のカレイドスコープ
無意識バイアス
誰も知らない存在理由
繰り返し
思い描くスピログラフ
破壊と創造の幾何学模様
打ち切りの先でまた会えるよ
パラレルワールド旅して
散りばめる願いに気付いて
世界をリメイク
≪POP TEAM EPIC 歌詞より抜粋≫
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ピコピコしたテクノサウンドと、声優・上坂すみれのクールさと可愛さを併せ持った歌声が見事にマッチして、カッコいいですよね。
歌詞には、イデア、バイアス、スピログラフなど、聞き慣れない単語が混ざり、難解でミステリアスな印象を与えます。
ポプテピピックの意味不明なギャグセンスを彷彿とさせる歌詞ですね。
そこに「カレイドスコープ(万華鏡)」や「幾何学模様」と、形が整った造形美を象徴する言葉が入ることで、どこか神秘的な印象に変わっていきます。
クリエイターによる多種多様のネタが折り混ざり、完成されたひとつの番組に仕上がっていくのをたとえているようです。
「繰り返し 思い描くスピログラフ 破壊と創造の幾何学模様」も、クリエイター達が作り上げたアニメの中で、ポプ子とピピ美が暴れ回って壊していく世界観にぴったり!
サビの「打ち切りの先でまた会えるよ」は、連載が何度打ち切られてもへこたれない強さ、しぶとさが感じられますね!
ラストの「世界をリメイク」も、ポプ子達が暴れ回ったあと、また別のストーリーが始まっていく様子を、巧みにたとえているように思えます。
アニメの常識をぶち壊していく『ポプテピピック』の世界観にぴったりな楽曲ですね。
ポプ子とピピ美の可愛さが詰まったズッ友ソング!
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エンディングテーマは、ポプ子とピピ美が歌う「POPPY PAPPY DAY」!
ここでも、ポプ子とピピ美のキャストが前半・後半で違っているのが、『ポプテピピック』らしいです。
歌うのは、牧野由依と渡部優衣、赤羽根健治と武内駿輔、五十嵐裕美と松嵜麗、増田俊樹と羽多野渉。
そして、最終回では、実写で登場した、あの蒼井翔太が歌っています。
ここまで、たくさんの声優が携わる楽曲も珍しいですよね。
聴いているだけで、楽しくなりますよ!
早速歌詞を見ていきましょう!
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星キラキラ
いつか二人で 夢の舞台 手を広げ
中指立てるんだ 退屈な世界
これからも一緒だよ、ずっとずっと
仲良しこよしのダーリンダーリン
ポカポカ天気 公園に出掛けよ
鬼ごっこ シーソーゲーム 何しよっか?
思い出全部 一緒じゃなきゃイヤ!
楽しみ無限大!早く行こー!
宝探しはしないの?
目の前に君がいる
もう見つかってるよ
≪POPPY PAPPY DAY 歌詞より抜粋≫
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全編を通して、女子中学生らしい可愛さが詰まった歌詞とメロディーが印象的ですね!
夜空の下で、将来の夢を一緒に語る微笑ましい想像をさせておきながら、「中指立てるんだ」は、ロマンティックな雰囲気ぶち壊し。
さすが不条理アニメの新定番『ポプテピピック』らしい歌詞ですね!
また、「ずっとずっと」、「ダーリンダーリン」と繰り返しの多用、「仲良しこよし」と韻を踏むことで、聴いた時のリズムが心地いいです。
常にふたり一緒に歌っていて、いつまでも一緒に楽しいことをしていたい気持ちが、ストレートに伝わってきます!
心の内を話せる親友と一緒にカラオケで歌うと、盛り上がれそうです。
歌詞もメロディーも覚えやすいので、是非歌ってみて下さいね。
合唱コンクールに向かない!?「心の大樹」
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OPもEDも中毒性のある『ポプテピピック』ですが、挿入歌も主題歌に負けず劣らず、クオリティとインパクト絶大の楽曲がたくさんあります!
特に、12話でポプ子とピピ美が歌った、『心の大樹』は、原作者・大川ぶくぶが作詞を担当。
しかも、この楽曲は、映画『天使にラブソングを』のパロディになっています。
彼らしい強烈なインパクトが光る歌詞に注目です。
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雨や風 寒さに負けず
あの木は強く育つだろう
それこそが大人ってもんだ (文句言うな)
誰も 文句言ってないだろ (君以外は)
頑張ってない証拠だぞ
頑張ってない証拠だぞ
こーろーすーぞー♪
仲良くしばいて グッデイ
クソソソ♪ クソ食らえよ♪
ポッピ ポッピン ディストラクション
がんばるぞーい
≪心の大樹 歌詞より抜粋≫
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歌い出しは、卒業式の合唱風。
コーラスが挑発的な歌詞になっていて、すかさずツッコミが入るのが、面白いですね。
そして、リズミカルな手拍子と共に、メロディーがゴスペル風に変化!
言葉遣いが乱暴ですが、ポプ子の台詞である「がんばるぞい」が可愛く繰り返されることで、どこか清々しい印象を受けますね。
あれだけ、ディストラクション(破壊)しておきながら、ラストは、唐突に「ユア マイ サンシャイン」と明るく爽やかな終わり方で締めくくります。
理不尽に怒り、暴れたいだけ暴れてスッキリ。
不条理な“クソアニメ”に相応しい楽曲ではないでしょうか。
YouTubeには、実際に子ども達が合唱した動画が上がっています。
楽しそうな手拍子、ダンスと型破りで楽しい合唱曲に仕上がっていますので、是非見てみて下さいね。
また会える日を星に願おう!
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まさかのBL誌に移籍した、漫画『ポプテピピック』シーズン4も2019年1月に連載を打ち切られ、その年の4月に1時間スペシャルで帰ってきた『ポプテピピック』!
しかも、出演声優が違う4バージョンが各メディアで放送されました!
ロボットアニメの巨匠・大張正己が監修した、最高にかっこいいオープニング映像、花澤香菜の自虐的なアドリブ、緑川光と子安武人の息のあったアドリブなど、見どころ満載。
Blu-ray&DVDには、全4バージョンが収録されているので、見逃した方は是非見ていただきたいです。
14話ラストの意味深なシーンは、続編を期待したいところ。
放送終了後も、ポップアップストアが各地で開催されているので、“オワコン”にさせるのはもったいないです!
“クソアニメ”のこれからの展開に期待しながら、アニメを見て、個性的な楽曲の世界に、どっぷり浸って下さいね。
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TEXT Asakura Mika