緋牡丹慕情 歌詞 北見恭子 ふりがな付

一枚いちまい二枚にまいと はじらいながら
夢ゆめの重かさね着ぎ 脱ぬぎ捨すてる
ここまで来きたなら 戻もどれない
あなたと墜おちます 罪つみの渕ふち
燃もえて乱みだれて 緋牡丹ひぼたんは
いのちを咲さかせる おんな花ばな

枕まくらのあかりを 吐息といきで消けして
閉とじた睫毛まつげに やどる露つゆ
針はりふむ思おもいの しのび宿やど
身みも世よも失なくした 闇やみの中なか
泣ないてすがって 緋牡丹ひぼたんは
いのちをいろどる おんな花ばな

こがれて待まつ夜よるは 死しぬほど長ながく
逢あえば束つかの間ま 白しらむ朝あさ
こころと体からだは うらはらに
あなた情なさけを またせがむ
濡ぬれて抱だかれて 緋牡丹ひぼたんは
いのちを散ちらせる おんな花ばな