父ちちは今年ことし二月にがつで六十五ろくじゅうご
顔かおのしわはふえてゆくばかり
仕事しごとに追おわれ
このごろ やっとゆとりが出来できた
父ちちの湯飲ゆのみ茶碗ぢゃわんは欠かけている
それにお茶ちゃを入いれて飲のんでいる
湯飲ゆのみに写うつる
自分じぶんの顔かおをじっと見みている
人生じんせいが二度にどあれば
この人生じんせいが二度にどあれば
母ははは今年ことし九月くがつで六十四ろくじゅうし
子供こどもだけの為ために年としとった
母ははの細ほそい手て
つけもの石いしを持もち上あげている
そんな母ははを見みてると人生じんせいが
だれの為ためにあるのかわからない
子供こどもを育そだて
家族かぞくの為ために年老としおいた母はは
人生じんせいが二度にどあれば この人生じんせいが二度にどあれば
父ちちと母ははが こたつで お茶ちゃを飲のみ
若わかいころの事ことを話はなし合あう
想おもい出だしてる
夢見ゆめみるように 夢見ゆめみるように
人生じんせいが二度にどあれば この人生じんせいが二度にどあれば…
父chichiはha今年kotoshi二月nigatsuでde六十五rokujuugo
顔kaoのしわはふえてゆくばかりnoshiwahafueteyukubakari
仕事shigotoにni追oわれware
このごろkonogoro やっとゆとりがyattoyutoriga出来dekiたta
父chichiのno湯飲yunoみmi茶碗dyawanはha欠kaけているketeiru
それにおsorenio茶chaをwo入iれてrete飲noんでいるndeiru
湯飲yunoみにmini写utsuるru
自分jibunのno顔kaoをじっとwojitto見miているteiru
人生jinseiがga二度nidoあればareba
このkono人生jinseiがga二度nidoあればareba
母hahaはha今年kotoshi九月kugatsuでde六十四rokujuushi
子供kodomoだけのdakeno為tameにni年toshiとったtotta
母hahaのno細hosoいi手te
つけものtsukemono石ishiをwo持moちchi上aげているgeteiru
そんなsonna母hahaをwo見miてるとteruto人生jinseiがga
だれのdareno為tameにあるのかわからないniarunokawakaranai
子供kodomoをwo育sodaてte
家族kazokuのno為tameにni年老toshioいたita母haha
人生jinseiがga二度nidoあればareba このkono人生jinseiがga二度nidoあればareba
父chichiとto母hahaがga こたつでkotatsude おo茶chaをwo飲noみmi
若wakaいころのikorono事kotoをwo話hanaしshi合aうu
想omoいi出daしてるshiteru
夢見yumemiるようにruyouni 夢見yumemiるようにruyouni
人生jinseiがga二度nidoあればareba このkono人生jinseiがga二度nidoあればareba…