鮨屋で… 歌詞 あさみちゆき ふりがな付

小こ肌はだを切きって 熱燗あつかん二合にごう
それと この娘むすめに 中ちゅうトロサビ抜ぬきで
父ちちと座すわった 鮨屋すしやのカウンター
ちょっと 大人おとなに なった気きがした
あの日ひ あなたは 少すこし酔よってた
たくさん食たべなよ 好すきなもの……
そう言いいながら 向むけた笑顔えがおは
何故なぜか 寂さびしく 哀かなしげだった
父ちちと母ははとの 間あいだのことは
どうなってたか 知しる由よしもない
あの日ひが そう 最後さいごです
父ちちとは会あえない 娘むすめになった……

この春はる わたし 結婚けっこんします
あの日ひの 鮨屋すしやで 並ならんで座すわりたい
母ははに 反抗はんこう ばかりの思春期ししゅんきを
ごめんなさいと 言いえる年齢ねんれいです
誰だれに似にたのか お酒呑さけのみです
血ちは争あらそえないねと 言いう前まえに
何なに言いってんだよ 嬉うれしそうに
コツンと頭あたま 小突こづくね きっと
父ちちと母ははとの 間あいだのことは
どちらが悪わるい 訳わけでもないと
今いまなら そう 分わかります
少すこしは わたしも 大人おとなになった……

父ちちと母ははとの 間あいだのことは
元もとに戻もどることは ないでしょうが
それでも ただ 感謝かんしゃです
わたしは あなたたちの 娘むすめです
わたしは あなたたちの 娘むすめです